転生

599 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/04/10 23:53 ID:K4JKcqf/
  娘が幼かった頃の話。
  外で遊んでいた娘が、飛行機の音に驚いて急に家へ駆け込んできたことがある。
  しばらく私にしがみついて離れなかったが、音が聞こえなくなると空を見上げて
  「○○ちゃん(私の名前)怖かったねぇ。あんなのがたくさん飛んでいる中を
  一緒に逃げたっけ」と言い出した。亡くなった母そっくりの口調で。
  さらにその内容は、何十年も昔に体験した空襲の記憶を私にはっきりと蘇らせた。
  B29の轟音の中、母と手を握り合って逃げ惑った光景を。

  幼少時の人間には前世の記憶が残っている場合がある、と聞いたことがあるが
  だとしたら娘は、母の生まれかわりなのだと思う。
  そして母が魂だけでも娘に宿って私の側にいてくれると考えると、私はなんだか
  うれしい。

週刊誌ネタなのでガイシュツだったらスマソ。

前の話へ

次の話へ