復讐

44 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/03/11 11:17
小学校中学年ぐらいの時の話。

その頃、私はよく夜中に友達と公園に集まって世間話をしていました。
夜中、と言えば間違いなのですが、門限の6時を少しオーバーしたあたり。
小学生にとってはまぁ夜中みたいなもんです。

ある日、「そろそろ帰らないと」って誰ともなしに言い出してお開きになりかけた時でした。
足元で「なーん」と猫の鳴き声が聞こえました。
見ると子猫も子猫。最早言葉では言い尽くせないぐらい可愛い猫がいらっしゃるではありませんか。
捨て猫と思われるその猫は私の足元に擦り寄ってきて、すりすりとしてきます。
その動作にやられた一同は帰宅することも忘れ、猫と遊びまくってました。

結構な時間が過ぎ、友達に「で、飼うの?」と聞かれましたが、生憎と家で犬を飼っているので飼うのは無理です。
他の皆も無理だという事で、泣く泣くその公園に申し訳程度のおうちを作ってその日は帰路につきました。
「明日も見にこよう」と友人達と約束し、その日は終わりました。

翌日。
私達は驚愕の事実と向き合う事になりました。
昨日まであんなになついて可愛らしかった猫が一向になつこうとせず、そればかりか引っかいてすらくるのです。
その時、小学生の私達は裏切られた気持ちが強く、復讐することにしました。

近所に猫屋敷と呼ばれるやたら猫が住み着いてる家がありました。
そこまで子猫を運び、猫屋敷に置いてきたのです。
「そこで猫としての振る舞いを学びなさい!」と。

ほんのり自分達が怖いです。何様だ・・・

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