白浜怪奇観光案内所

952 名前:938改め 白浜怪奇観光案内所 (1/3) :03/06/28 23:56
最初の1つ書いてから知人の話の記憶が蘇ったところで 
忘れないうちに他のも記録し終えたのでまとめてUPしていきます。 
つたない文章と下手くそな分割はご容赦下さいませ。 

皆さんは観光名所といわれる白浜の三段壁をご存じでしょうか? 
下の方に洞窟があり、なんとか水軍とかいう海賊かなにかのアジトが 
あったといわれてる所なんですけどね。 

で、本題。その話をしてくれた知人と同じ場所でバイトしている所に 
自称霊感が強いと言う女の子がいました。その子の体験談の1つです。 

観光名所として、そして自殺の名所として知られる三段壁ですが 
そこの駐車場近くの電話BOXに通称「命の電話」といわれる 
後者の目的としてそこを訪れる人のお悩み相談用の電話番号の案内が張ってあるんですね。 

ほんのりと怖い話スレ その13 >>938 >>939 >>940 で幽霊に引っぱたかれたA嬢達は 
今度はその電話で悪戯したんですね。 

悪戯の内容は、自殺者を装いそこに電話して電話に出たオペレーターを 
困らすといったはた迷惑なものでした。 

電話に出るなり「私、これから自殺します」ガチャン、、、って感じで 
言うだけ言って切ったり、相手の反応を見てみたりして遊んだそうです。 

何度かしているうちにそれは電話に出ました。 

通常ならオペレーターが出て「こちら命の電話です」って感じで始まるのですが 
その時は、向こうから何も言ってこず、ただザーというような 
ノイズの様な、聴き方によっては波の音の様なそんな音だけがしたそうです。 

A嬢達ヤンキー4人組は特に気にせず、今まで道理「私、これから自殺します」 
発言。。。向こうからはただザーと言うような音だけが聞こえます。 
しばらく、、といっても数秒くらいそのまま聞いていたら 
低い、かすれたような声、先ほどまで遊んでいたオペレーターとは全く違う声です。 
その声で「今からお前を迎えに行く!」と言い、電話が切れたそうです。 

怖くなったのかしらけたのか、A嬢が「もう、帰ろう」と言いだし、 
ヤンキー4人組は帰ることにし、駐車場に戻り車に乗り込みました。 

ふと見ると駐車場の橋に人がいるのが見えました。 
街灯の灯りからその人の服装が見え警官だというのが分かりました。 
その警官はゆっくりとこちらに向かって歩き出してきました。 
A嬢がしきりに「はやく、帰ろう」というので、他の三人は補導されたり 
事情聴取されるのをいやがってる程度の認識で応対していました。 
(あ、この4人、当時未成年でした。で、その時間帯は深夜0時過ぎでした) 
運転手がのんびりエンジンをかけようとしているうちにその警官は車の所まで来ました。 
そして運転手側の窓をノックしました。そこで、運転手の顔色が変わりました。 
それもその筈、街灯の灯りで確認できた警官の顔色がとても生きた人間の顔とは 
思えない色だったからです。緑、濁った深い緑だったそうです。 
運転手は焦り、キーを回しますがエンジンがかかりません。 
その間にも警官は車の周りを回りながら各窓をノックしてまわります。 
運転手はずっとエンジンをかけようとし、他の三人は目を閉じ必死に 
「南無阿弥陀仏」と祈り続けました。その状態でどれくらいかたった頃 
ようやくエンジンがかかり、車は走り出しました。 
一心不乱に駐車場から飛び出したあたりでバックミラーをみると 
もうその警官は消えていました、まぁ彼らは止まらず一路街中に向かいましたけどね 

後日談、、、というか、それ以降彼らはその緑の警官に会うこともなく 
誰も事故や怪我や熱にうなされるといったことはないようです。 
で、懲りない彼らはまた白浜の別の怪奇スポットに挑むワケです。。。 

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