姿見の井戸 - 島田秀平
世の中には色々な不思議な場所があります。
例えば大手町にある将門の首塚。
平将門の首塚が大手町にはあるのですが、ここは不思議なことがたくさん起こると言われています。
生半可な気持ちで行くと良くないことが起こるとか、呪われるとか、そういうことがよく言われています。
他には東京都杉並区にお寺があるんですが、そこにある姿見の井戸。
皆さんご存知でしょうか。
この井戸はとっても不思議な井戸なんです。
どんな井戸かというと、石で囲まれた古い井戸なんですが、この井戸を覗いて水面に映る自分、それによって自分の死ぬ時期、死期がわかると言うんです。
水面を覗いて自分がハッキリと映れば「まだまだ元気ですよ」
顔がボヤケて映ると「近いうちに死んでしまう」
そういう風に言われているんですね。
ある大学のオカルトサークルが皆でその井戸に行ったそうなんですね。
若い大学生みんなが井戸の中を覗く。
勿論健康的な大学生ばかりですから、みんなハッキリと映るんですね。
「あー、良かった。
俺ハッキリ映ってるわ」
なんてみんなが口々に言っている。
そんな中、ある一人の男の子が井戸を覗いた時、周りにいた皆がいたずらをしたんです。
覗いた瞬間に井戸に小石を投げ入れたんです。
勿論水面が揺れて、顔がボヤケますよね。
「やめろよ何すんだよ!」
「いやいや、ごめんごめん。
でも大丈夫だろこんなことやっても」
でも何とその後、その小石を投げられた男の子は亡くなってしまったそうなんです。