ワケありの公団住宅

341 :カラスマスク ◆96WzLOtyww :2006/07/23(日) 03:40:15 ID:npTxvRHv0
ではくりあがり57話。 
時期が時期だったので幻覚かも知れないけど、これも実際にあった話。 

ウチが中学2年のときに離婚が原因で公団住宅に緊急引っ越したんだが、 
ここが恐ろしく狭くてじめっとしてて居心地が悪かった。 
悪いことは結構重なるモンで姉貴は高校辞めて家出同然で同棲するわ 
離婚したはずの親父が当たり前のように引越し先に来て怒鳴り散らし暴力振るうわ 
挙句に母さんがストレス性の不整脈でぶっ倒れて入院だの、本当に今思えば散々だった。 
自分もちょっとノイローゼみたいなのになって病院へ通ってたしね。 

そんな日常が続いてたある日、夜ふと目が覚めると横向きに寝てる自分の後ろに明かりと正座する人影を発見。 
ついに頭がイカレたか?!と軽くパニくってると人影が立ち上がり、 
ウチをうつ伏せに寝かせて両手で身体を押さえつけてきた。 
まさか変態さんか?とさらにパニくりながらも抵抗しようとしたが、 
押さえつけられてないはずの手も足もまったく動かない。 
もうダメぽ…と諦めたあとは気がついたら朝になっていた。 

ちなみにこの住宅、やっぱりワケありな人が多いようで夜中に男女の怒声や 
ガラスの割れる音がしょっちゅう聞こえたり(最初はビビッたがそのうち慣れた)、 
近所のパチ屋が当たりが全くでない、詐欺だ、あの店を潰せという張り紙を発見したこともあった。 
幽霊も怖いけど、生きた人間もやっぱり怖いね。 


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