道連れ

260 :小夜曲 ◆t7EZrhUZ2A :2006/07/23(日) 01:54:07 ID:c00YZX350

自分語り臭くてすまないが、私には厭世感から死のう、いやそれは怖いとばかり思っていた時期がある。 
人前ではわざと明るく振舞って、でも家に帰ると自己嫌悪で いっぱい、
毎日体中あちこちを刃物で傷つけてばかりいた。 
今になって思えばそれがかなり重症化していたころ、 
道を歩けばやたらと小動物(主にスズメ、ハト)の死体に出くわすようになった。

最初こそ自分のことを棚に上げて 
「うわっ、縁起でもない!」などと思っていたが、 
次第に「対して生きてもいないくせに死にたいと思うのが生意気なんだ」と思えてきて、次第に落ち着いてきた。 

その後しばらくは落ち着いていたが、数ヵ月後ぶり返した。 
また昼は愛想笑い、夜は自傷の日々を送っているうち、 
突然、親戚の訃報が・・・昨日まで割と調子よかったのに、 
今朝にはもう息がないという死に様だったらしい。 
通夜の席で、私はそれはもうわんわん泣いた。
なんだか私が 殺したみたいで、心の中で何度も「ごめんなさい」を 言っていた。
その後は今に至るまで、ぶり返すこともなく 普通に生活できている。

ありがたや。 

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