弟の存在

241 名前:た 投稿日: 2009/03/17(火) 07:46:52 ID:yeh.Qqr.O

昔、ウチの叔母さんから聞いた話です。僕の住んでいるマンションに遥ちゃんという当時5歳の女の子がいました。 
ある日遥ちゃんはお母さんと買い物に出かけました。
帰り道遥ちゃんのお母さんは偶然友達と合い世間話をしていました。

遥ちゃんはヒマだったので一人で先に帰ると言い出して、
お母さんもその場所が家から近い事もあって遥ちゃんを一人で帰しました。
帰り道、お母さんは道路に何か見つけました。
始めはゴミだと思ったらしいのですがよくみると、それには足がついていました。それは遥ちゃんでした。
そこでは轢き逃げ事件があり、頭部は元の顔が確認できない程損傷していたそうです。
犯人はその日の内に捕まりましたが遥ちゃんのお母さんはその日から少しおかしくなってしまいました。

その日から遥ちゃんのお母さんは、外出もせずにベランダから事故のあった場所を一日中ずーと眺めるようになりました。 
前からおしゃべりで優しかったお母さんの変わり用が余りにも気味が悪く、
お母さんは「幽霊」「妖怪」など、近所の子供達から呼ばれ、気味悪がられ、夜中もずーっとその場所を見ているので、
初めてそこを通る人等だけでなく、近所からも「遥ちゃんのお母さんは頭がおかしくなった。」と、噂されるようになりました。 

ウチの叔母さんも当時を振り返り「貞子がずーっとこっちを見てるようだった」と言っていました。
そのお母さんには遥ちゃん以外にもう一人子供がいました。
当時はその子お母さんに遥の話をしただけで癇癪をおこし、泣き出し、発狂する事もありました。 
実際、母からも「貴方がいなかったら自殺していたかもしれない」という半分笑い話を聞かされました。
今、私は二十歳の大学生になりました。
今では田舎の一軒家に祖母と祖父と父と弟と母の5人で暮らしています。 

遥は私の姉でした。
これは実話で怖い話かどうか分かりませんが吐き出したかったので投稿させて頂きました。

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