シャム猫


386 本当にあった怖い名無し 2014/01/07(火) 20:11:19.38 ID:vEOl6xHK0
15年ほど前の話だが、大学卒業して個人デザイン事務所にもぐりこんだ。 
麻布の3LDKマンションが事務所で、シャム猫が1匹飼われていた。 
元々は社長の愛人が飼ってた猫だったが、愛人と別れる際、 
「この猫を私と思って一生面倒を見なさい」と押しつけられたらしい。 

働き始めて半年ぐらい経った頃、事務所で社長と二人で残って、 
社長は自分の部屋でエアブラシ作業中、俺は各種資料をコピーしていた。 
シャムがコピー機の上に乗ってきた。 
「ほら、邪魔だよ」と俺が言った瞬間、ボタンを操作していた俺の手に激痛! 
シャムが突然、噛みついてきた! 
甘噛みではない、本気で肉を食い千切るような噛み方! 
っつーか、肉が一部裂けた! ピュゥッて血が吹き出てるし!? 
「うあっ!」と声を上げた瞬間、またも激痛! 
腕に牙を立てながら、思いっきり爪を立てている! 
俺は思い切り腕を振り上げてシャムを投げると、急いで部屋を出た。 

社長に治療をしてもらっていると、社長がぼそっと… 
「あの猫、たまにやるんだよな。アレの元の飼い主も気性が激しくてね…」 
1週間ぐらい腫れあがって、作業できるようになるまで2週間かかったよ。 

 
その後、早番で事務所に入った時、しっかりと猫には復讐させてもらった。 
無理矢理、カバンの中に押し込めて、筒を差し込み、 
筒に向かって「ゴォォォラァァァァァァ!」と怒鳴り続けること10分。 
以来、シャムは2度と俺に近づかなかったw 

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