矢傷

763 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/10/15(土) 23:13:46 ID:diRPqT2A0

不可解、と言っていいかどうか分からないんだけど…。 
面白いかどうかわかんないけど俺の体験。
物心ついたころから十八歳くらいまで、大体月、2、3回くらいで全身にものすごい痛みが襲ってくることがあった。 
その痛み、なんつうんだろうな。全身が内側からぐさぐさにナイフで刺されまくるような感じ。

家族でピクニックん時とか勉強のときとか、時を選ばずに痛み出す。 
小さなころは「成長痛?」とか思ってたんだけど成長しても一向に治らない。
その痛みが襲ってくるたび、 
「何なんだよ……」 
と思いつつ耐えていた。 
本当に痛いんだ。でも肉体には何の異常もない。だから治しようがないし、
大体30分くらいで収まっていたから、それほど問題視もせずに、18歳まで放っておいた。

ところが18歳ごろ、大学入学してからかな。 
その痛みが来るのが頻繁になって、ひどい時には一日中 
痛むって日もあった。一番酷かったのは頭と肺辺りで、もうとんでもなく痛む。 
何しろさっきも書いたみたいに内側からナイフでぐさぐさって刺されるように痛むものだから、
それが講義の最中とかに起きるともう耐えられない。 
水を飲んでも痛み止めを飲んでもダメ。もうお手上げ。
 
あまりに酷い顔色に先生に早退を進められたこともあった。 
こりゃおかしいと思いながらも何の手立ても取れずどうしたらこんなのから開放されるのかと思っていたら、 
ある日、友達のパーティー(外人だった)に招かれてそこで不思議な女性に出会った。 

何でもハーブそういうのをしている人とのこと。当然俺はその人に 
痛みにいい茶でもないかと聞いてみようと思ったw 
(この時点でまだ痛みについては何も言っていない) 
するとその前にその人は俺をじーーーーっと見て一言。

「あなた……全身を射られたのね。それ、矢傷ね」 
俺は一瞬何のことか分からなかった。っていうか矢傷って??? 
「今まで相当我慢してきたんでしょう?」 
「早くに亡くなったことが、よほど無念だったのね」 
(↑確かこんな言葉を言っていたような) 
俺が???としている間にその人は俺の頭と肩、両手に触れて目を閉じた。 
 「そこに座って。…ええ、これでいい。もう多分痛まないわ」 
???と思いつつその日は帰宅。 

少々怪しいと思ったけどでも別に金取られたわけでもないし…。 
しかしそれから全くあの痛みは襲ってこない。 
どこかにさっぱりきれーにふっとんでいったかのように 
を18年悩ませたあの痛みは跡形もなく、もう全然無くなってしまった。

当の彼女は帰国してしまったらしく、お礼一言言えただけで連絡 
取れないんだけど、俺にとっちゃかなり不思議な出来事だった。 
今ならいろいろ怪しい原因思いつくんだけどなw
長くなりすぎた…すまん。その割りになんか上手く書けてないかも(汗


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