今月の歌

182 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :02/12/23 15:13 

小学生の時、毎朝「今月の歌」を歌う習慣があった。 
文字通り毎月違う歌を歌うんだけど。 
私は目が悪かったので、黒板の上に貼ってある歌詞が見えなかった。 
なので周りに合わせて口パクで歌っていた。 
さすがに毎日同じ歌を聴いていたので、月末には歌えるようになっていたけど。
ある月初めの日、また「今月の歌」が新しくなった。 
そして聴いたことのない音楽が流れ、隣の席の友達は 
歌詞を食い入るように見て、先生に合わせて歌っている。 
私は歌詞が見えないので、ボーっとしていた。 
その時急に記憶が飛んで、気がついたら歌も最後のほうになっていた。 
その時、驚いたことに、私がでかい声を出して歌っていたのだ。 
我に返ったとき、当然私は歌詞がわからないので黙り込んでしまった。 
歌が終わり、皆が着席したとき、隣の子に 
「私、歌歌ってた?」と訊いてみたところ 
「あんたこの歌知ってるん?誰よりもでかい声で歌ってたよ。 
 いつもは歌声一つ聴こえてこないのに。 
 最後のほう歌ってなかったみたいやけど、疲れたん? 
と言ってきた。 
もちろん私はこの歌は一回も聴いたことも歌ったこともない。

…もう10年以上前の話だけど、鮮明に覚えてます。 
不思議だったなぁ…長い割に怖くも面白くもなくてスマソ。

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