ネズミ花火

604 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/01/13 11:42
私の大学時代の話です。

当時は大学敷地内にある寮で生活してました。
ある夏の夜,同じ寮の友達数人と花火をして遊んでいました。
私は悪友と共に,ぼーっとグラウンドの方を見ていた友人に
ネズミ花火を投げつけるなどして馬鹿騒ぎをしていました。

そうこうしている内に夜も明け,各自自分の部屋に戻って行きました。
私はすぐに寝付けなかったため,隣室の悪友の部屋に遊びに行きました。
すると,先程ネズミ花火を投げつけた友人(仮にA)が血相を変えて
飛び込んできたのです。

話をよく聞くと次のようでした。

友人Aが部屋に戻ると,「どーん」とドアに体当たりをするような
音が聞こえてきたそうです。Aがドアを開けても誰もいません。

実は花火で遊んでいるとき,友人Aは「見た」のでした。
暗闇に浮かび上がる黄色のシャツにジーンズ姿。
いくら目を凝らしても闇に消えている顔と足下。
ネズミ花火投げつけられた直後,もう一度グラウンドをみると
その人影は消えていました。

そんな直後にドアに体当たりをされた音がしたので,
あまりの恐怖に私達の部屋に飛び込んできたのです。
(私達にはそんな音は聞こえませんでしたが)


ちなみにその大学内では先輩・友人の体験談が色々あるのですが,
機会があったらまたそのうちに。

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