インターフォン

577 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/01/12 19:47
人から聞いた話。

ある夏の日、男3人で花火をしようと思い立った。
そこでA県では有名な心霊スポットの某池に夜11時頃から出かけた。
その池に辿り着くまでの道程でも、(ただ単にヤツらが方向音痴だっただけかも知れんが)変な雰囲気の怪しい小道に迷い込んだりしてしまいつつも何とか池に辿り着いた。
んで、適当に花火を楽しんで家路についた。

その中の一人が一人暮らしをしているアパートに戻って布団に入った時、誰かがインターフォンを鳴らした。
「こりゃ●●(友人の名)が俺をビビらそうとしてるな」
と思った彼は、冗談半分でパンツ一丁(しかも半下ろし)の状態でドアを開けて外を見た。
が、そこには誰もいなかった。
おかしいと思い、階段を下りてアパートの前の通りまで見に行ってみたが、やはり誰もいない。

インターフォンの故障だと自分に言い聞かせながらもう一度床に戻るとまた同じ様に布団を被った途端に「ピンポーン」…。
恐る恐るもう一度ドアを開けるとやはり誰もいない。
彼の部屋は二階の端に位置しており、結構ショボイアパートなので、もし誰かが隠れようとして廊下を走ったり階段を駆け下りたりすればその足音は必ず聞こえるし、万一足音を立てずに逃げたとしても構造的に人が隠れられる場所など無い。

「池から着いてキター!」
と直感した彼が慌てて再び布団に戻るとまた「ピンポーン」。無視し続けていると「ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン…」と鳴り続けていたそう。
勿論翌日一緒に池に行った友人に尋ねても彼の家に行った人は居なかった。

オマケ。
一緒に池に行ったウチの一人は、深夜11時のその池の真ん中を横切る白っぽい船を見たらしい。 

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