沖縄の山中の立て看板

495 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/01/10 22:57 
>>454の話を読んで思い出した。
あるサイトのコピペだ。

 数年前、仕事で沖縄に行ってた。
かなりの僻地で、観光客も訪れないような村落だった。
一月ほどいて、土地の測量や地質調査をやったのだが、
当然ホテルなどの宿泊施設もないような場所で、
廃屋に近い民家を借りて暮らした。
そこでは本当に常識とはかけ離れた、神話みたいな風習
がまだ残っていた。テレビもNHKしか映らないし、およそ
東京とは異質な生活があった。 

 ある日、山の方に測量調査に行くことになった。
四駆でパイナップル畑を通り過ぎると、そこから先は手付かずの
土地が広がっている。未舗装の道路も尽きて、山には徒歩で入る
ほか無い。同僚と2人テクテク歩いて、そろそろ傾斜に差し掛かった時、
一本のロープが行く手を阻んだ。
 立ち入り禁止らしい。地権者はいないはずだが、と思いつつ当たりを
見ると、立て看板が目に付いた。

「 こ こ か ら 先 は 霊 気 が 違 い ま す 」
いったい何のことだか、さっぱり分からない。
同僚は「仕事だから先に行きましょう」と構わずロープをくぐった。
私も後に続くと、その時、二人の間を突風が吹き抜けた。
天気のいい穏やかな日で、朝から風一つ吹いていなかったので、私は少し
驚いた。それに、木々のざわめきが、何か語りかけているように感じた。
私が少し躊躇していると、前を歩く同僚が突然駆け出した。
声をかける暇も無かった。
こちらがあっけに取られていると、同僚の姿は見えなくなった。

それっきり、行方不明になっている。
ここで詳細は書けないが、現在も行方は分からない。 

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