姉妹の寝息

393 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/01/02 01:27 
子供の頃夜、ぶ厚い怪奇体験談集を読んでいた。
夕方から2段ベットに潜り込んで、夢中になって
読んでいるうちに、気がついたら1時を回っていた。
枕元の電気を消して寝ようと思ったが、さっきまで
読んでいた本の内容が脳裏に浮かんで、怖くて
寝るに寝られない。おまけに、部屋の豆電球が
切れてしまってるので(私は真っ暗だと寝られない)
なおのこと寝付けなかった。
仕方なく枕元の明かりをつけたまま寝ることにしたが、
今度はしーんと音もなく静まり返っているのが
怖くなってきた。(おばけの声が聞こえそうで)
その時、隣の部屋の姉のかすかな寝息が聞こえてきた。
耳をすますと、2段ベッド上の妹の寝息も聞こえてきて、
なんとなくほっとした。安心しきって布団に潜り、
姉らの寝息を聞きつつ寝ようと思った。
すー・・・すー・・・ぐううう・・・
暫く聞いていると、妙に呼吸が合わない。
あれ?っと思って、よく聞いてみた。
(すー)妹の呼吸。(すー)姉の呼吸(ぐううう)え?
変だ変だここにはあたしたち3人しかいないのに
なにこれ、なにこれ!!って思った瞬間
部屋いっぱいに「ぐううう~~」と・・・
これだけしか体験ないけど、もういいって感じでした。

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