平和のかね

617 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/08/23 22:04

不思議な話。怖くないのでスマソ。

友達とドライブに行ったときの話。
二十歳ぐらいだった私は、女二人でドライブへ。海が凄く綺麗なところで、
展望台があった。展望台の下には「平和のかね」なるものがあり、自由に
打ち鳴らすことが出来る。
展望台は崖の所にあり、駐車場から展望台へは一本道。展望台の所はちょっと
した広場になってて、更にその回りは藪に囲まれているような所。

で、「今度来るときは彼氏と来たいねー」などと言いながらマターリと景色を
眺めていたら、下の方から人の声が。ずいぶん賑やかで楽しそうだが、何を言って
いるかは聞き取れなかったけれど、なぜか男女二人ずつの計四人だと思った。
友達の「そろそろ行こうか?」という声に促されて、下へ降りた。が、誰もいな
かった。でも、気にもとめず友達と鐘を鳴らしてから展望台を後にした。 

 それから2週間ぐらいして、また同じ所へドライブ。(友達は免許をとった
ばかりで、運転したい盛りだった)
展望台にいるとまた同じようにしたから声が。「ここって、人気スポットだねー」
などと呑気にいう私を置いて、彼女はスタスタと下へ。
「どうしたのー?」と言っても無言でスタスタと駐車場へ早足で。チョットむっと
した私は、
「何で~来たばっかりなのに」と言うと、
「あのさ・・・、下に誰もいないよ・・・、この前来たときもそうだったけどさ」
と言うと同時に、二人とも急に怖くなって争うように駐車場へ。
途中、子供二人とじいさんの三人連れとすれ違ったけど、他は誰もいなかった。
ん~、今でも不思議な話だな~って感じ。
まあ、後日あそこは出るって聞いたけどね・・・。
あとで、「下の海岸に人がいたんじゃないの?」
とか、冷静に考えようとしたけれど崖下の海岸は簡単に入れる所でもないし、
声が聞こえてくるのは、上の展望台にいるときだけ。
あんまり怖くなくてごめんなさい。

声だけの・・・って、他にもあるんだけど、もしよかったまた。 

前の話へ

次の話へ