あんしょ

744:本当にあった怖い名無し:2008/08/22(金) 15:33:27 ID:qrthM8VCi
娘(小2)が夜中突然起きて、ひとり言を言い出した。 
一度だけなら寝ぼけたのかなと思うのだが、 
それが何日か続いたのである日聞いてみた。 

「毎晩、なんで起きちゃうの?」 
「あんしょが来てくれるから」 

あんしょってなんだろうと思い聞いてみると、友達のことらしい。 
幼稚園ぐらいのときにも空中に話しかけてたり 
してたので、特に不思議とも思わなかったが、 
絵がかけるぐらいに成長してたので、あんしょの 
姿をかいてもらうことにした。 

ゾッとした。画用紙いっぱいに一つ目玉の顔があり、 
その大きな顔の中に無数の小さな顔が埋め尽くされていた。 
その顔全てが同じ顔でニヤニヤ笑っている。 

驚いて娘に「こんな怖いのがあんしょなの?」 
と聞くと、絵とそっくりなニヤニヤ笑いで娘が 
「こわくないよ、ともだちだもん」と答えた。 

その晩、娘が高熱を出して寝込んだ。 
うわごとでしきりに謝っている。 

結局次の日には熱が下がったのだが、 
娘の話を聞いてみると、あんしょが怒っていたのだそうだ。 
絵に書いたこと、存在をしゃべったこと、 
楽しいところに連れていこうとしてたこと、 
俺に存在を教えたことでそれができなくなったこと。 

それ以来娘が夜中起きることはなくなった。 

夢とか想像なんだろうが、当時としては怖かった。 

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