琵琶湖・幽霊崎

338 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :01/09/09 17:58
琵琶湖に多くの水死体の流れ着く幽霊崎と言う場所がある。
そこは水深は2~3mくらいで年中藻が生えていて
パッと見は何の変哲もない普通の場所だ。
おそらく湖流の関係で集まってくるのだろう。

俺の知り合いに琵琶湖の沖島に住む漁師がいる。
今年55才になる彼は湖産エビを獲って生計を立てている。
※湖産エビ:体長2~3cmの小型の淡水に棲むエビ

そんな彼が、俺と漁船に乗っている時に話し始めた。

「あそこに大きな岩が見えるやろ?
あそこは幽霊崎と言ってな、
この辺りの土座衛門さんは全~部あそこに集まってきよる。

俺も一度見つけたことがあってよ。
漁であそこに行ったらよ、2mぐらいの深さの藻の上によ、
頭の先から足の先まで真っ白な女の死体が沈んでやがった。
丁度こう、大の字で上向いてな...。

警察に電話したらな、案内して欲しいから桟橋に迎えに来いって言うんよ。
俺は仕事があるしイヤだって言ったけど、ダメだっていうから、
桟橋行って警察来るのを待った。
...いやあ、待った待った。
1時間くらいしてやっと警察が来てよ、あそこまで連れてってやったらな、
屁たれ警察が、仏さんを引き揚げろって言うんよ。
俺の仕事じゃねぇ!って断ったが、こんな屁たれにゃあ無理だと思ってな、
仕方ねぇから、そこの棒(船を岸に寄せるときの棒)使って浮かばして、
腕を掴んで、この辺に引っ張り上げた。

うつ伏せで顔が判らんで、ひっくり返せと言うからな、
もうやけくそで、俺がひっくり返したらな、
目。鼻。口。耳...。
穴っちゅう穴からな、エビがウワァッとしゃしゃり出てきた。

ふう(ため息)。
昔はそんくらいエビがおったのに、皆ブラック(バス)が食っちまいよった...」

って、をおぉい!どこに着地してんだよっ!ヲッさん。
おかげですっかりスレ違い。

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