下駄の音

139 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/08/20(月) 00:37
夜中、一人でパソコンで遊んでいるとキーボードの音だけが
部屋を支配する
しかし、あの日に限っては違っていた
外から聞こえる下駄の音..こんな時間に?
下駄の音が家の前で止まる
なんだろうと思い、窓から外の様子を伺うが
誰も居る気配がない..
「変な夜だ」と思いつつ、その日はそのまま床についた
どれぐらい時間が経ったであろうか?何やら寝苦しい
何か聞こえる ヒソヒソと誰か小声で話している
なんだと思って目をあけると、
天井が真っ黒な霧ようのなもので被われている
そしてヒソヒソ声はその霧の中から聞こえていた
ヒソヒソ声はだんだん大きくなってくる
そして 霧の中から姿を表したものは
ウジのたかった腐敗しきった顔であった
声すら上げる事はできない
何を言っていたかは今は覚えていないが
顔は怒りと憎しみの言葉を吐いた
あまりの恐怖に そのまま気を失い朝を迎えた
死ぬ程恐かった話し 終わり 

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