グループ猟

695 :ヘタレハンター ◆PUHk/ACHXc :2007/01/07(日) 23:53:35 ID:lZllxzIS0
こんにちは。 
今日の体験です。 

こりもせず、馬の死体があった山付近を巻いてきました。グループ猟です。 

無線から流れる勢子衆の声を聞いてニンマリ。私のタツマに向かってきています。 
この寒風の中、日陰で2時間我慢した甲斐がありました。 
安全を外し、木化けして。目だけ半眼にしてじっとまっていました。 

パサパキ・・・と落ち葉を蹴散らす音が聞こえ出しました。安全外したのを右手指で 
確認・・・音はこっちに来ます。 
黒い塊を見た瞬間(距離15Mほど)銃を構えようとしたら体が動かない! 
動くのは目玉だけです。焦りますがビクとも動かない。 

『焦ってはなりません』という声が聞こえました。え?何!?誰が後ろにいる! 
パニックに近いんですが・・・目玉しか動かせないとどうにもなりません。 
その間に目の前5Mを中型のイノシシが遁走していきます。 

隊長にどやされる・・・(目の前抜けていったシシに一発も撃てないのでは、 
下手すればぶん殴られます)と思ったら・・・・ 

『さ 来ましたよ』 またさっきの声が。真後ろあたりから聞こえます。 
またカサパキ音が。 
さっきより大きいのが目の前の斜面を落ちてきます。でかい。 

今度は体が自分の意のままに動きました。斜め前から バシッとな。 
コケたシシは私の足元まで滑ってきました・・・。 
200Kほどの大物を一撃で捕獲。 

ほっとしていたら隣のタツマから2発銃声。さっき逃げたのも 
抑えることが出来ました。 

獲ったシシで昼間からモツナベとなりましたが、しつこく質問されて 
往生しました。 ----なんで二匹目がいるってわかった?---- 

金縛りで動けませんでした、といっても誰も信じてくれず・・・。 

聞こえた声を思い出すと、落ち着いた女性の声・・・でしたね。

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