天体観測
58:10/15(日) 15:49 N58WfchG0
久しぶりに、山にまつわる怖い話にきました。
いわゆる山ではなく、実家の庭で体験した話です。
実家は国道のそばで、パチンコ店の明かりが一晩中見える普通の住宅地です。
山ではありませんが街のはずれのため、自宅から500mほど離れると
田畑や森林(樹齢1000年近いケヤキが生えていたりする緑化地域)が
広がっています。古墳のような丘や史跡も数多くあります。
昭和天皇がそろそろ崩御されそうな冬のある日のことです。
中国の史記の天宮図に「天子が崩御される時またたく」という星が
あったなあ、と思いつきました。
滅多にない機会なので、その星を観察して本当なのか確かめたくなりました。
家族に内緒で外に出られる年齢でもなかったので、
みんなが寝た12時頃にこっそり起きて、庭で空を見ることにしました。
さすがに夜中になると近所中が寝静まり、街灯とパチンコ店の明かりだけ。
国道を通る車の音が聞こえるだけで誰も邪魔するものはありません。
天体観測を始めてから3日目のことです。
夜空を見ていると、ふと視界に黒い何かが入ってきました。
大きくてフワフワしているようなので、「ゴミ袋かな?(当時のゴミ袋は黒かった)」とそちらに目をやると、それは風に舞っている動きではありませんでした。
はるか上空からスーッと垂直に下がってきているようにしか見えません。
上から糸で釣られているように、音もなくスーッと下りてきているんです。
見ているうちに、ゴミ袋かと思っていたソレが、とても大きな翼を持つものだとわかってきました。しかも人が腕を真横に広げて、直立した形。
とにかく全体が漆黒すぎるほどに漆黒。
国道沿いのパチンコ店が明かるかったからこそ、黒さが際立ったのでしょう。
もっと暗いところだったら視界に入ることもなく、気づけなかったと思います。
2階建ての隣家の屋根のあたりに降りてきた時点で、翼幅が3m以上はありそうな巨大さ。
近づくにつれ、驚きが大きくなってきたものの、なにせ自宅の庭。
パニックになることもなく、落ち着いてボーッと見てしまいました。恐怖心もほとんどないまま。
「まさか人間が飛ぶわけないし・・。そうそう、きっと大イヌワシ?大きい鳥だよね?」ともっとよく見ようとしたとき、先日読んだ水木しげるの世界妖怪図鑑にあった「ガルーダ」というインドの妖鳥がなぜか頭に浮かびました。
確か、夜にうろうろしてる人間を連れ去る大きな鳥の妖怪、と書いてあったような・・・。
顔がはっきりと見えそうな位置にまで下りてきたソレに初めて恐怖心を覚え、家の中にダッシュで逃げられたのは、水木先生のおかげです。
(知識はあるに越したことはありません。水木先生の本では他にも助かったことが・・。
山怖スレを読んでいるのもこういった経験のせいだと思います。
以前、雷鳥さんが『類型化できない怖い話もあって、そういう話はヤバイと感じる』というようなことをおっしゃってたような記憶があるのですが、なにかあったときに「これはヤバイ?」とすぐ気づけるように、そういったお話も読ませていただきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
それからNWさんのお話ももっと読ませていただきたいと思っております。
台湾国際結婚の話は恐怖でした。国際結婚の盲点です。うっかりと結婚してはいけませんね。
NWさんのお話を創作だとして敵対意識を書きなぐる方もおありのようですが、きっとお友達がいらっしゃらないのでしょうね。
お話の内容が、というよりも素敵なお友達に恵まれているNWさんの日常というものが、とても現実には思えないのでしょう。結果として誰もが損をしているようで残念な気持ちになります。)
それからというもの、夜が怖くなり外出できないまま、天皇は崩御されました。
崩御されるときに星がまたたいたのか。今でもとても気になります。次回はがんばります!
ちなみに動物園で大イヌワシを見ましたが、普通に鳥類でした。
それから、以前にpart20で奥日光で黒尽くめの男女を見たと書かせていただきました。
特になにも書かなかったのですが、男女はこの世のものとも思われない美男美女でしたよ。
あまりに完璧すぎて、どんな素性の人なのかも全く不明。だから気になってしまって。
どんな美女であってもアラを探そうと思えば普通はできるはずですが、彼らは表情はおろか顔などもまったくわからず、「美しい」以外の印象は皆無。
女性の髪を留めているバレッタがフェラガモのヴァラだということも、視力2.0の私にははっきり見えたというのに、どうしても顔が見えませんでした。
横から見てるのに、眉毛やまつ毛、口と鼻の形も不明。
ただただ男女とも真珠のように真っ白く輝いているだけ。
なんで見えないんだろう?と、とても不思議で不思議で。
頭の位置も少しも変わらず、手足を動かしているようにも見えなかった。
凍っている上に倒木もあった危険な道だったのに、動きの印象がないのです。
2次元の絵が横に動いているかのような優雅さで、完璧に美しい二人でした。
あまりに不思議で不思議で、せめて顔が見たいという一心でつい追いかけてしまったのです。
でも、初めてこちらに書き込むということで、「文章を簡潔にしないと突っ込まれるのかしら」とびびってしまい、
いろいろ削ったためにわかりにくい文章になってしまいました。
書き込みに向いていないのかもしれません。長文失礼いたしました。