みんな1階にいる時に限って足音がした

365 :本当にあった怖い名無し:2009/07/21(火) 00:39:46 ID:o23OPY8y0
中学生の頃まで住んでいた家では、夜中家族がみんな1階にいる時に限って足音がした。
足音といっても、キシキシ、というような静かに歩いてる音ではなくて、
ドタドタ、と喧しく明らかに誰かが走っている音だった。
勿論2階には誰もいない。
家族は全員気付いていたが実害が無いし、何より気味が悪いので無視していた。

またその家の2階にある弟の部屋は何故か年中冷えており、
同じく2階にある自分の部屋でも朝方になると、コツコツ、と窓ガラスを外側から叩く音がした。

ある時引越しをすることになった。
引越しの日が近づいてきたある日、2階に行くと弟の部屋の壁から突然、
白く発光する玉が廊下に出てきた。
何だろうこれは、と不思議に思いながらその玉を眺めていると、
その玉は今度は自分の部屋の壁に向かって、そのまま壁の中に吸い込まれるように消えた。
慌てて、自分の部屋のドアを開けたがあの玉は無くなっていた。

引越ししてから数年ほど経って高校生になり、
引越しした家がある町に住んでいる友達に久しぶりに会いに行った。
その友達の家で一緒に話しているときに、前に住んでいた家で起こった不思議な事を話した。
その話を聞いた友達が急に黙り込んだ。
どうしたんだ?、そう聞くとその友達は、俺の家でも同じことがよくある、と答えた。


もしかしたらあの辺りは所謂「通り道」なのかもしれない。

前の話へ

次の話へ