掛け軸の武将
329 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/24 22:11 ID:d0+P5nFW
ガイシュツだとは思いますが。
昔日本テレビ系列でお昼のワイドショーという番組があり、オカルトや怪奇物を扱うコーナーに、
"あなたの知らない世界"というのがありました。青島幸男が司会をしてましたね。
といっても若い人は知らないかな。もう30年以上前の話ですから。
自分はそのころ小学校の低学年だったのですが忘れられない出来事がありました。
有名な事件でそのあと他の番組などでもしょっちゅうとりあげられてきたので、
ごぞんじの方も多いと思いますが自分はリアルタイムで観ていましたのでお話します。
番組では因縁のある古い掛け軸を紹介していました。
因縁を聞かされなくても、とても気味の悪い、おぞましいものでした。
それには戦国時代に討ちとられた、ざんばら髪の武将の生首が描かれていました。
そしてなんとその絵は武将が首を斬られて殺されて、
その場で武将自身の血を使って描かれたものだというのです。
なるほどこの世に未練を残しつつ死んでいった武将の怨念を
十分感じとることができるおぞましい絵でした。
そして掛け軸は番組のあいだ、ずっと出演者の後ろに掛けられたままになっていて、
番組の最後にその絵が大写しになって番組は終わりました。
この時の自分なんですが、それを見て終わりの時の絵と番組中の絵が
なんとなく違っているんじゃないかと感じました。
でもこの段階では、あれ、なんかへんだな、と思ったくらいで、
自分にはどこがどう違ったかをはっきり答えられるほどではありませんでした。ただ、そう感じたのです。
それは番組が終わったあとに、視聴者からの問い合わせがテレビ局に殺到して、
大騒ぎになってわかったのですが
なんと番組中閉じていたはずの武将の眼が終了時には見開いていたのでした。
日本テレビでは直後にニュースで報道されるほどの騒ぎになりました。
その後テレビや本などのメディアでも"掛け軸の武将の眼が動いた!"などの
タイトルでくり返し紹介されている有名な事件です。
自分はこれを生で観てたわけです。番組も生放送だったと記憶しています。
生放送なんて今や当たり前で死語に近いですが、当時は技術的にめずらしくて、
生放送やってるとそれだけで話題になるくらいでした。テロップに"""生放送"""""なんて出るんですよね。
そんな時代の出来事です。