怪談百物語

741 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/08/17 20:47
本当にほんのりで恐縮ですが。 

去年の夏の事だったと思うんですが、夜に「怪談百物語」って言うドラマやってましたよね。 
Yの家に遊びに来ていた私とSは、第1話の「四谷怪談」をYの家でそのまま観る事になりました。 
それが観終わって、恐くて帰れなくなってしまった私は、Yの家の近所にあるSの家に泊まりに行くことになりました。 
このときYとは別れ、私とSの2人でSの家に向かっていたときのことです。 
辺りはもう暗く、ちょっと肌寒かったと思います。菅野美穂さんの「ううう」と言う呻き声が頭にこびり付いていました。 
そこはものすごい田舎で、夜になると車通りも全くありません。 
いつもなら夢中でおしゃべりする私とSですが、その時はお互い何故か黙りこんでいました。 
そして、Sの家に到着。私は玄関の前に待たされて、先にSが家に入ろうとしたときのことです。 
「ううううう」 
細い女の人の声がはっきり聞こえてきました。 
え?と思いながらも、Sがおじさんとおばさんに私を泊めて良いか聞いてくれている時でしたので、じっと待っていました。 
そしてSが玄関に戻ってきた時、「お前なんのまねやねん、気持ち悪い」といきなり言われたことに狼狽しました。 
「え、あんたがゆったんちゃうん?」 
「…ほんまにゆってる?」 
「…」 
その日、おばさんに言われて塩を隅において眠る事になりました。ちなみに、家の中にいたおじさんとおばさんもはっきり聞こえたそうです。 

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