山中のラブホ

179 名前::あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/03/17 18:56
会社の先輩に聞いた話です。 

先輩が結婚する前、奥さんとつきあっていた頃、ドライブ先でラブホにお泊まりしたそうです。 
ソコは山の中にぽつんとあるホテルで、夜になれば外は真の闇。 
木々に遮られて明かりも見えないようなトコだったそうです。 
先輩は若い頃は頻繁に金縛りにあっていたのですが、そのホテルで寝てる時に久しぶりに金縛りが来ました。 
そして先輩の耳にはお経のようなものが聞こえてきたそうです。 
「あ、まずっ」 
なんとか隣の奥さんを起こそうとしますが、身体が動きません。 
声も出せなかったそうです。必死にもがき、身をよじる先輩。 
その間も声は聞こえ続けています。何人ものお坊さんが読経しているような感じだったそうです。 

どれくらいそんな状態が続いたか、突然声が途切れ“フッ”と身体の自由が戻りました。 
次の瞬間-「ドスン!」 
先輩の身体がベッドの上に落ちたのです。 
そのショックで横で寝ていた奥さんも飛び起きました。 
「ど、どうしたん!?」 
「いっ、今…オレ、(空中に)浮いとった…?」 
奥さんも同じ頃、ずっと誰かの話し声がしてるのを聴いていたらしいです。(お経ではなかったようですが) 
先輩は汗でびっしょり、身体は緊張でガチガチ、筋肉痛。 
窓はもう明るくなり始めていたそうです。 

チェックアウトした後で分かったのですが、その山、 
先輩達がクルマで上がってきた逆側一帯が大規模な墓地(霊園?)だったそうです。 

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