白昼堂々あらわれた霊

36 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/03/14 16:56
「白昼堂々あらわれた霊」 

これは、夜勤明けの出来事である。 
午前9時に勤務が終了し、 
同僚と一緒に帰宅についた。 

いつも、勤務が一緒の時はこの同僚 
と帰るのであるが、この様な出来事 
に遭遇したのは初めてである。 

いつもの駅を下り、そこから俺の家まで15分 
同僚は10分先まで俺と道が一緒である。 

その日も疲れていて、言葉少なめで2人で 
歩いていた。 
帰り道途中、半径15mくらいの池がある。 
夜は不気味であるが、日中はさほどではない。

そこを通りかかったとき、霊を見る前に感じる 
それを感じた。 
「まさか、日中に」 
と思ったのが早いか霊が出たのが早いかの 
タイミングで現れた。 

6歳くらいの男の子である。 

距離にして10mくらいの距離である。 
この子はリアル版である。 

前にも説明したが、俺が見る霊はリアル版と靄のような 
不透明版である。 

リアル版の場合はほとんど現実の人と変わらない。 
ちょっと見逃すと普通の人と間違えてしまうほどだ。 
気をつけてみれば、全身(人の輪郭)に靄がかかっている。 
そのため、1回目に書いた女性の場合は気付かなかったほどだ。 
しかし、現れる前には今では必ず霊感が働く。 

不透明版の方はいわゆる透き通ったものである。 
これは、霊の力かおれの霊能力に関係があると 
思われる。 

ちょっと脱線してしまったが、男の子の霊が現れ 
こちらに歩いてきた。 
「トコト、トコト」てな感じである。 
そして、こちらを見ていた。 
俺は、見えないふりをし、目を合さなかった。 
正解であった。 
相手も自分が見えてないものと判断したのか、 
同僚の方を見ていた。 

すると、「うわ~、子供のお化けがいる!!!」 
と同僚が叫んだ! 

その声にビックリし、「何処に!」と俺が聞いた 
同僚「そこそこ」と指を指した。 
俺「わからない」とうそをついた。 

そして、その男の子が同僚のそばを回りだした。 
そのとき、俺はとてつもないものを目撃した。 

それは、男の子の後ろにいる悪魔(鬼)だ。 
同僚にもそいつが見えるの確認するため 
「他にも何か見えるか?」 
と聞いた。 
すると 
同僚は顔面蒼白の状態で「子供1人だけ」 
と小さな声で言った。 
俺「見えてないのか」と思い 
様子をうかがっていた。 

すると、男の子は顔面蒼白の同僚が面白いのか 
先ほどより早く「トコト、トコト、トコト」 
と走り回っていた。 
先程話すのをわすれていたが、男の子はコナキジジー 
を若くしたような顔で服は真っ赤なTシャツのような 
者を着ていた。顔はいつも笑っている・・・ 

しかし、俺が見えているのは未だに気付いていないらしい。 

同僚は気が動転したのか座り込んでしまった。 
おれは、悪魔(鬼)にほんの1秒目を合わせた。 

すると、悪魔(鬼)は間違いなく俺が見えている 
のを確信していたかのように、目をひん剥いた。 
この悪魔(鬼)はよくテレビに出る悪魔を肥らせて 
角を生やしたような異様な感じだ。 
こいつは不透明版だ。 
イキナリ現れたら、俺でも気を失いそうだ。 

そうこうしているうちに、男の子は「フッ」 
といなくなった。 

同僚もそれを見たのか、「消えた!」 
と叫んだ。 

しかし、実は悪魔(鬼)は残っていた。 
俺だけしか見えないらしい。 

俺に何かを叫んでいる。 
しかし、俺にはその声はまったく聞こえない。 
15秒程叫んで、その悪魔(鬼)も消えた。 

そのあと、同僚と二人帰ったが、ほとんどはなすことは無かった。 

1つだけ同僚が言ったのは、「俺、お化け始めて見た」 
見えたお化け(男の子)は透き通っていた」 
といっていた。 

今思うと俺と一緒にいたから、見たのではないか? 
もし、そうであれば、悪いことをしたとおもう。 

この出来事は同僚が「誰にも言わないでくれ」と 
いったので、会社はもちろんのこと誰にも話してはいなかった。 
もちろん、俺を知っている人には話すつもりは無かったけど・・・ 
それでは・・・・ 

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