土山真樹子ちゃん殺人事件

事件の概要

1984年11月21日午後2:10頃、東大阪市のタクシー運転手の二女「土山真樹子ちゃん」(当時2歳)が、 自宅裏の路地で排水溝に顔を突っ込み倒れているのが発見され、病院に運ばれた。 真樹子ちゃんの首にはヒモ状のもので絞められた跡があり、病院に運ばれてから約9時間後に死亡した。 真樹子ちゃんは約1カ月前の10月19日にも、同じ場所で首を絞められ気を失って倒れているのが見つり、5日間入院している。 この時真樹子ちゃんは入院して間もなく意識を取り戻したが、首にはヒモで絞められた跡があり、 真樹子ちゃんの首に残っていたヒモの絞め跡は、両事件とも弱い力でゆっくりと絞められていた。 またこの事件の直後、同市内に住む真樹子ちゃんの祖父宅に女の声で電話があり、 すすり泣きながら意味不明の言葉を続けた後、最後に「すみません」と言って電話を切った。 この時祖父はまだ真樹子ちゃんの事件について知らず、間違い電話と思っていた。 これ以後、数日おきに数回電話がかかり、受話器を取るとしばらく無言で、やがて一方的に切れたという。

警察の見解

先の犯行である10月19日の段階では、近くの民家の「ドアに取り付けられていたビニールヒモ」に誤って首を引っ掛けた為の事故として処理。 真樹子ちゃんが亡くなってから、両事件とも同一の顔見知りによる犯行とみて捜査を開始した。 真樹子ちゃんの顔にすり傷がなかったことから、警察は犯人が『別の場所で真樹子ちゃんを襲い現場に運んだ』と判断。 真樹子ちゃんは最初の事件後、路地に入るのを極度に恐がっており、第二の事件では犯人に巧みに誘い込まれたとみられる。 事件後警察は目撃者捜しを続けたが、事件解決にはつながらなかった。

◆ソース元
未解決事件・失踪/行方不明事件・印象に残った事件

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