大阪鶴見区・藤田一沙ちゃん死亡事故

事件の概要

2008年5月12日午前9時20分頃─ 大阪市鶴見区のマンション9階の大阪市環境事業局職員・藤田正晴さん(当時39歳)方から、 長男・一沙(いっさ)ちゃん(当時2歳)が首にひもを引っ掛けてぐったりしているとの通報で病院に搬送され、15日午前、死亡した。 一沙ちゃんは3月にベランダから約20メートル下の植え込みに転落し重傷を負ったが、奇跡的に助かっていた。 (※関連記事の項参照) 藤田さん方は妻・真由美さん(当時30歳)と長女(5歳)の4人暮らし。 鶴見署の調べでは、12日午前9時20分ごろ、妻が「子供がリュックサックのひもに首を引っ掛けぐったりしている」と警察へ通報。 病院に運ばれたが、15日午前9時37分に死亡した。 司法解剖の結果、死因は低酸素脳症と判明。 同署は一沙ちゃんが誤ってドアノブに掛けてあったリュックサックの肩ひもに首を引っ掛け、 呼吸ができなくなり死亡した可能性が高いとみている。首以外に外傷はなかった。 当時、藤田さんは出勤しており、長女も幼稚園に登園していた。 自宅に残った妻が洗濯のため目を離したすきに、リュックの肩ひもが一沙ちゃんの首に引っ掛かったという。 一沙ちゃんは3月30日午後7時半ごろ、9階の自宅ベランダから約20メートル下の植え込みに転落。 藤田さんと風呂に入って先に出た後に姿が見えなくなり、ベランダの方から泣き声が聞こえたため、 藤田さんが見に行くと落ちていたという。頭の骨を折るなどの重傷を負ったが、 数十センチ程度の高さの植え込みがクッションの役割を果たし、命に別条はなかった。 同署は一沙ちゃんがベランダに置かれていた高さ約50センチのふた付きごみ箱によじ登り、 誤って約1.2メートルの手すりを越えたとみて調べていた。死亡との関連はないとみている。 藤田さんと同じ階に住む女性は「引っ越してきたばかりで仲の良い家族だった」と驚いていた。

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※●2008年3月30日「共同通信」─植え込みで命に別条なし 2歳男児、9階から転落 30日午後7時半ごろ、大阪市鶴見区鶴見1丁目、15階建てマンション「森都OSAKAウエストヴィル」の9階ベランダから男児(2)が転落。 男児は植え込みに落ち、頭の骨を折るなど重傷だが、意識はあり命に別条はないという。 転落したのはこの部屋に住む大阪市職員、藤田正晴さん(38)の長男一沙ちゃん。 鶴見署は一沙ちゃんが誤って転落したとみて調べている。   調べでは、藤田さんと一緒に風呂に入っていた一沙ちゃんが先に出た後、姿が見えなくなった。 ベランダの方から泣き声が聞こえたため、藤田さんが見に行くと下の植え込みに一沙ちゃんが落ちていた。 ベランダから地面までは約20メートル。植え込みは数10センチ程度の高さで、クッションの役割を果たしたようだ。 ※●2008年3月31日「MSN産経ニュース」─2歳児 9階から転落…頭部骨折 大阪鶴見 30日午後7時半ごろ、大阪市鶴見区鶴見のマンション「森都OSAKAウエストヴィル」で、 9階に住む同市環境事業局職員(38)の長男(2)がベランダから転落した。長男は植木の上に落ち、 頭を骨折する重傷だが命に別条はないという。鶴見署は、ベランダのゴミ箱によじ登って転落したとみて詳しい状況を調べている。 調べでは、ベランダの手すりは高さ約120センチだが、高さ約46センチのゴミ箱を置いていた。 事故の直前、父親が長男を風呂に入れて後から出たところ、外から泣き声が聞こえたという。母親(29)は室内にいたが、気付かなかったらしい。 ●2008年5月15日「読売新聞」─2歳男児が首にひも巻き付け死亡、ベランダから転落経験も 大阪府警鶴見署は15日、大阪市鶴見区鶴見のマンション9階915号室、大阪市環境局職員・藤田正晴さん(39)の長男、 一沙ちゃん(2)が、リュックサックの紐を首に巻き付けた状態でぐったりしているのが12日に子供部屋で見つかり、 搬送先の病院で15日に死亡した、と発表した。一沙ちゃんは3月には自室ベランダから転落し、重傷を負っていた。 同署は司法解剖するなどして死因や経緯などを詳しく調べる。 発表によると、12日午前9時20分ごろ、別の部屋にいた母親の真由美さん(30)が、倒れて意識を失っている一沙ちゃんを発見し、119番通報。 一沙ちゃんは同市内の病院に運ばれ、手当てを受けていたが、15日午前9時35分ごろ、死亡した。 発見当日、正晴さんは午前6時ごろに出勤、長女(5)も保育園に登園しており、 同署に対し、真由美さんは、「家事で目を離していて気が付かなかった」と話しているという。 一沙ちゃんは3月31日午後午後7時30分ごろ、自室ベランダから24メートル下の地上に転落し、 右足骨折の重傷を負ったが、一命は取り留め、4月8日に退院していた。

◆ソース元
未解決事件・失踪/行方不明事件・印象に残った事件

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