心霊スポット行方不明事件

事件の概要

1996年5月5日、富山県氷見市在住の、少女2人が家族に「肝試しに行く」と告げて乗用車で外出。 そのまま行方が分からなくなった。 行万不明になっているのは、氷見市内の会社員A子さんと元スーパー店員B子さんの二人。 当時はいずれも十九歳で、同市内の県立高校同級生である。 これまでの県警、氷見、魚津署の調べによると、二人は、1996年5月5日午後九時頃、 家族に「魚津へ肝試しに行く」と告げて、B子さんの車で氷見市を出発した。 途中、やはり若者のたまり場所となっている新湊市の海王丸パークに立ち寄り、友人に会っている。 さらに同日午後十時過ぎ、二人が乗ったB子さんの車が、富山市と滑川市の市境の国道八号線を魚津へ向かって走っているのが、確認されている。 その後二人から、友人のポケットベルに、「今魚津市にいる」というメッセージが入ったが、ここで消息はばたりと途絶えた。 「肝試し」「魚津」というキーワードから、二人が向かおうとしたのは、魚津市中心地から約10キロ程入った山間地の、 同市坪野にある元ホテル坪野鉱泉旅館跡(敷地約3300平方メートル、八階建て)と見られ、 富山県警察は、交通事故、さらに事件の両面から捜査。しかし、現在まで2人の行方は掴めてない。 その後、新潟少女監禁事件の発覚を受け、2000年(平成12年)に富山県警が当事件の捜査について、 再確認を行ったことが『北日本新聞』で報じられている。

失踪時の行方不明者の情報

県警などによると、不明となっている二人の特徴は以下の通りである。 ●A子さん…身長153センチ、左利きで、八重歯、鼻の横にみずぼうそうの跡がある。 当日の服装は、白のブラウス、黒地に白の縦じまのミニスカート、黒のカジュアルシューズ姿。 ●B子さんは、身長167センチ。当時は黒のTシャツにうぐいす色の綿パン、黒の革靴姿で、髪を茶色に染めていた。 ●車の情報…B子さんの車は、九五年式スバルVIVIO、黒色。ナンバーは、「富山50 そ 14-02」

坪野鉱泉旅館跡

坪野鉱泉(つぼのこうせん)は、富山県魚津市の富山県道67号宇奈月大沢野線付近にあった鉱泉旅館で1982年に倒産。 魚津市の史跡である坪野城址跡の裏にある。 建物は残っているものの、現在は荒れ放題で、若者の間では「幽霊が出る」と騒がれ、数年前、週刊誌にも取り上げられた。 このため、週末になると県内、さらに石川、福井、新潟、岐阜県から暴走族らが集まってくる。 地元民からは、治安上、不安視する声が出ている場所だ。 2003年7月刊行の『最新 日本の心霊恐怖スポット100』に記載されているほか、 2007年刊行の『ニッポンの廃墟』では北陸随一の肝試しスポットに挙げられている。

新聞関連記事

●読売新聞 北陸支社版 1997年5月5日 17面 富山よみうり -魚津・元ホテル坪野跡- 宙に浮く処理問題 少女不明から1年(下) 犯罪の温床化…恐れる住民 再利用できず解体も暗礁に 魚津市の山中に「肝試しに行く」と昨年五月五日、乗用車で家を出た氷見市内の十九歳(当時)の女性二人が行方不明となってから一年が経過しだが、 一方で、二人が同かったと見られる魚津市の元ホテル坪野跡の処理問題が、宙に浮いている。 二人の失そうを機に、地元では環境や治安悪化の懸念が強まり、施設の取り壊しを求める声が出ているが、その後の利用法に妙案はない。 「提訴も辞さない」という地元の反発に、現所有者は市に寄付を申し出たが、市は「ビルの取り壊し費用だけでもばかにならない」 と二の足を踏んでいる。 かつてはスキー場開発話もあった同地区。暴走族らのたまり場と化した同ホテル跡も、バブル崩壊のつめ跡として放置されている。 元ホテル坪野跡は、敷地約三千三百平方メートル。建物は鉄骨八階建てだが、約十五年前に倒産。経営者は行方不明となり、 九〇年十一月、冨山市内の会社経営者が競売にかけられた同ホテル跡の土地と建物を約三千五百万円で落札した。 一九八〇年代後半まで、近くではスキー場建設などのリゾート開発の話もあり、ある程度、利用価値も見込まれた。 しかし、バブル崩壊で開発話は頓挫、倒産時から敷地と建物は野ざらし状態が続く。 間もなく、深夜に若者たちがたむろするようになり、窓ガラスは無残に割られ、落書きとガラスの破片で、室内も荒れ放題だ。 週末ごとに暴走族が押し掛け、深夜、ビルの屋上に上り爆竹や花火を鳴らして、騒ぎ立てるようになった。 車と猛スピードですれ違ってゆく彼らの車に、地元住民は恐怖感を募らせる。 このほか、自宅に止めていた車が盗まれた、元ホテル跡地にあったお宮が燃やされたなどの届け出さえある。 魚津署桃山公園前交番が検問を実施するなどしているが、トラブルは後を絶たない。 元ホテル跡がある魚津市坪野地区(三十四世帯)では昨年八月、地区役員会を開き、元ホテル坪野跡地問題を審議。 その結果、現所有者に早急に地元との話し合いに着くよう要請した。また、地元市議が同市に対策を申し入れている。 これに対し現所有者は同月中旬、市役所を訪れ、敷地と建物を「市に寄付したい」と申し入れた。 しかし、建物は建築基準に合わないばかりか、解体費用だけでも、二千五百万円以上かかり、市は断っている。 現所有者は民間人にも譲渡を希望しているというが、同ホテル跡は魚津市中心部から約十キロの山中。 周辺は、山沿いの水田で、目立った観光施設もなく、リゾート開発話が消えた現段階では引き取り手はない。 一部で、民間のリサイクル施設にしたいとする話が浮上しているが、流動的だ。 ◇ 県警などによると、行方不明になっている氷見市内の会社員A子さんとスーパー店員の B子さんは、新湊市の海洋丸パークで知り合った友達から、元ホテル坪野跡が「肝試しの場所」となっていることを知らされている。 これまでの調べで、二人は、不明となる昨年五月五日以前にも一度、同ホテル跡を訪れている。 このため、不明となった昨年五月五日も、同ホテル跡を目指していたと見られる。 その日、スーパー店員のB子さんは、勤め先で懐中電灯の電池を購入。 アルバイト店員に「今晩、肝試しに行こう」と誘ったが、断られ、A子さんに電話している。 同日深夜、「今魚津市にいる」というメッセージを友人のポケットベルに送った二人。 その後の足取りは、何も分かっていない。 (終)

関連画像

※画像クリックで、画像が大きくなります。

◆ソース元
ソース元:坪野鉱泉 - Wikipedia
関東心霊スポット大図鑑
未解決事件

一覧に戻る