千葉市学童保育職員殺害事件

事件の概要

1995年9月3日午後5時45分頃(※)、千葉市美浜区高浜1丁目8番12号にあった「高浜子供ルーム(※2)」で、 指導員として勤務する石崎愛子さん(当時46歳)が、殺害された状態で発見された。 ※一部報道では午後4時頃に小学生4人組が発見したという報道もある。 ※2高浜子供ルームは、高浜第一小学校の児童を放課後に世話していた学童保育所である。 高浜子供ルームは、石崎さんと同僚の2人が放課後の小学生約20人の面倒を見ていた。 司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死で、死亡推定時刻は3日午前1時から4時頃と見られている。 被害者は平屋建て施設の12畳の部屋の中央で仰向けに倒れており、タオルが掛けられていた。また、財布から現金5万円がなくなっていたという。 被害者は前日2日に施設の父母会に参加。 会は午後9時30分頃に終わり、同僚の女性職員と午後10時頃にJR京葉線稲毛海岸駅まで徒歩で向かったが、東京都内の自宅まで帰る電車がなくなってしまった為、 同僚と別れ、午後11時頃に家族に「今日は遅くなるから泊まっていく」と電話を入れた。遺体が発見された3日は休みだったという。 3日午前0時35分頃に駅前のコンビニエンスストアでトウモロコシ入りの焼きそばを買っていたことが確認されている。 殺害された部屋のゴミ箱から焼きそばの食べかすがあり、食べた後に殺害されたと見られる。 施設には公園が隣接していたが、公園側の窓には鍵が掛かっておらず、犯人はここから侵入したと見られている。

新聞関連記事

●2009年9月2日付け『スポニチAnnex』 新聞写真 千葉市美浜区で1995年9月に学童保育所指導員石崎愛子さん=当時(46)=が首を絞められ殺害された事件が、3日で時効まであと1年となり、 千葉西署は2日、石崎さんが殺されていた勤務先の学童保育所「高浜子供ルーム」付近のJR稲毛海岸駅などで、約2千枚のビラを配り情報提供を呼び掛けた。 千葉西署員ら26人とビラを配った中山智宏刑事1課長は「被害者の無念を晴らすために、犯人を追いつめて逮捕したい」と話した。 事件は1995年9月3日夕、保育所内で首を絞められ殺害された石崎さんが発見された。情報提供は千葉西署、電話043(277)0110。 ●2010年2月27日付け『毎日新聞』 「人が人の命を絶つ重さを考えてほしい」。95年に千葉市美浜区の学童保育所で指導員の妻、石崎愛子さん(当時46歳)を殺害された会社員、陽一さん(56)=香港在住=は、インターネットで時効撤廃・停止を求める「殺人事件被害者遺族の会」(宙(そら)の会、22事件遺族)の存在を知り、入会した。法相の諮問機関・法制審議会が24日、殺人罪の公訴時効廃止を答申したことに「私たちのような被害者が増えない抑止力になるのではないか」と期待している。 愛子さんは、95年9月3日未明、高浜第一小学校の児童を放課後に世話していた学童保育所「高浜子どもルーム」で、何者かに首を絞められ殺害された。財布の現金5万円がなくなっていた。前夜は終電がなくなったため、保育所に泊まっていた。この日夕、倒れている愛子さんを児童が見つけた。 事件2カ月前に結成された「千葉市学童保育指導員労働組合」の初代委員長になるなど、仲間の労働環境改善に奔走する日々だった愛子さん。当時、高校2年だった長女(31)と中学3年だった長男(29)は、母を失った悲しみと将来の進路に揺れた。陽一さんは「私が母親役を演じられない分、長女がその荷を背負っていたように思う」と言う。それだけに昨年9月、長女が結婚したときは「普通の女性として巣立ってくれた」と安堵(あんど)した。 15年の時効成立は半年後に迫っている。「時効がくれば犯人は再び殺人を犯すかもしれない。犯人が許せないというより、新たな被害者が出る可能性が許せない」と言う。一方で、「犯人が捕まっても死刑を求めようとは思わない。死刑を含めた命の重さを考えてもらいたい」と話す。 法務省は、今国会に殺人の時効廃止などを盛り込んだ刑事訴訟法改正案を提出する方針で、6月16日の会期末までに成立すれば愛子さんの事件も時効はなくなる可能性がある。

情報提供先

連絡先:千葉西警察署捜査本部 電話:043-227-0110( 内線/333~336) URL:千葉西警察署

関連画像

※画像クリックで、画像が大きくなります。

◆ソース元
Wikipedia-千葉市学童保育職員殺害事件
未解決事件X-迷宮ファイル

一覧に戻る