『救世主』

ソウさん  2008/08/24 22:56「怖い話投稿:ホラーテラー」
花子さんはみんなの人気者です。


今日も花子さんは、公園をお散歩していました。


(コロコロ…)


『花子ちゃーん!ボール取ってぇ!』


ふと見ると、首のない少年が手を振っています。


「えぃ!」


花子さんが蹴った少年の首は、木の枝にひっかかってしまいました。


『へたくそぉ!』


少年の首は木の上でゲラゲラ笑っています。


「朝になっちゃう。そろそろ帰ろうっと。」


花子さんは学校に向かいます。


「あれっ?」


さっきから、誰かがついてきています。


『ドゴッ!!』
音がしたと同時に、花子さんは倒れてしまいました。

ふと見ると、お腹の辺りがポッカリと穴が開いていました。


何者かが、花子さんを見下ろしています。


その手には、髪を鷲掴みにされた泣きそうな少年の首がぶら下がっていました。


「貴様ぁぁぁぁ!!」


花子さんはランドセルの横に差してあった2本の手斧を両手に持ち、飛びかかります。


『ドゴッ!ドゴッ!』


花子さんの両腕は、もげてしまいました。






でも花子さんは負けません。


そのまま、相手の喉元に噛みつきます。



「うらぁーー!!」


相手が怯(ひる)んだと同時に、体に両足を絡ませ、喰いちぎりました。




それでも、相手には致命傷にはならなかったようです。


『ア゙…ア゙ア゙ア゙…。』

少年の首を放り投げると、、声にならない叫び声をあげながら逃げ出しました。

「待てコラァァ!!」




公園まで追い詰めましたが、一瞬の光と共に消えていきました。




「チッ!外道が…。」












その頃、宇宙船では…

『コノ星ノ生物ハ危険ダ。戦闘能力ガ非常ニ高イ。スグニ報告セネバ…』



その時、通信が入りました。








「……私、メリーさん。すぐあなたの近くに行くわ。」



自爆装置が勝手に作動して、宇宙船は一瞬で宇宙の藻屑(もくず)になりました。





こうして、地球は二人の少女達の活躍によって守られたのです。

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