恐怖体験

Banana Chipさん  2008/08/12 02:39「怖い話投稿:ホラーテラー」
私は小学生の頃から度々心霊体験や予知夢を経験してきました。
今からお話することは5年位前のある夏の日の出来事です。
私は彼氏(現在の夫)と彼氏の親友カップルの4人で、その親友のアパートで当時私達は呪いのビデオにはまっていてその日も部屋を暗くしてワーワー言いながら盛り上がって観ていました。
噂で、マジでヤバイ呪いのビデオがあると聞いたことがあって、そのビデオは現在はレンタルビデオ屋に置いてないとかっていう話だったんですが、そのビデオがたまたまビデオ屋にあったそうで、親友の彼女が借りてきました。
特に特別怖い訳でもなく普通に見終わり、これからどうするって事になり、結局流れで地元で有名な心霊スポットに行こうということになり、心霊の彼女の車で向かいました。
そこは山道で、よく走り屋の車がドリフトなんかしている場所で、その上り坂を上って行くと開けた場所に駐車場があり展望台のようになっています。
坂の入口に到着し、ゆっくり坂を上りはじめました。
そして最初の出来事がおきました。
上っていく途中、道路の右側にカーブミラーがポツンと所々にあるんですが、上りはじめて3つ目のカーブミラーにさしかかった時、妙に気になってカーブミラーに映る自分達の車を見ました。
すると、車の後に何か白いモノがくっついてるように見えました。
友達カップルと彼氏は気付いてないようでした。
そして坂の途中には廃墟のラブホテルがいくつかあり、そこを通り過ぎると雑木林が続いています。
また何かに呼ばれるかのように、外灯もない林の奥を目をこらしてジッと見ました。
すると誰か人影が見えます。
外灯もなく、月も出ていなかったので月明かりに照らされているわけでもないのに人影が見えるのです。
不思議でした。
坂を上りきり頂上の駐車場でUターンをして、今度は下り坂です。
私はさっきの場所が気になりチラッと見ましたが今度は真っ暗いだけで何も見えませんでした。
そして、ある廃墟のラブホテルを過ぎようとした時、声が聞こえました。
今度は皆にも聞こえたみたいで焦っています。
鼻唄のようなそんな感じがしました。
女の人だと思います。
怖くなって急いでその場を離れました。
これで終わりのはずでした。
しかし、次の日から奇妙な事が起こり始めました。
車の持ち主の親友の彼女にです。
誰もいないはずの部屋やベランダから頻繁に物音がするようになり、たまたま妊娠中の友人の家に遊びに行ったらその友人が流産しかけて入院してしまったり。
しかし、一番怖いのはこれからです。
冒頭に書いた呪いのビデオを返却しに行った次の日のことです。
そのレンタルビデオ屋から電話がかかってきて電話に出ると、その店員がおかしな事を言うのです。
『返却日を過ぎているので返却して下さい』とのこと。
彼女は『昨日、返却しましたよ』と言った。
しかし店員が言うにはまだ返却されてないし、そのビデオもないという。
でも間違いなく返却したので確認してほしいと彼女は言った。するとその店員が聞いてきた。
『どんな店員でした?』彼女は答えた、『髪が長い黒髪で、ひとつに束ねていて、眼鏡をかけた女の人でした』と。
すると店員が一瞬固まり、少々お待ち下さいと言い電話が保留になった。
しばらくすると先程の店員が『確認を取りましたが当店にはそのような従業員はおりません』彼女は混乱し、怖くなって慌てて電話をきったそうです。
彼女は冷静になり、そのビデオを借りに行った時のことを思い返しました。
考えてみると最初からおかしかったのです。
普通、レンタルビデオって店頭に並ぶ時には巻き戻しをした状態で置いてあるそうなんですが、そのビデオは巻き戻ししてなく、その場(カウンターの所)で巻き戻しをしようとデッキに入れた瞬間ビデオが飛び出してきたそうで(普通では考えられませんが)、デッキが3つあって、2つ目のデッキに入れてもまた飛び出してきて、最後の3つ目に入れたら今度は大丈夫で無事に巻き戻しし終わり借りてきたそうです。
あの時、借りるなということだったのでしょうか。そして、彼女は怖くなり知り合いの霊媒師さんに拝んでもらったそうで、それからは何ともないそうです。

この話には続きがあります。
それは心霊スポットで見た白いモノの正体ですが…それは私自身だったのかもしれません。
この頃、彼氏とのケンカが多く、彼氏が他の女に気を惹かれ、彼氏の事が大好きで絶対に手放したくなかった私は生き霊になってたそうです。
なぜこの事が分かったかというと、彼氏の様子がおかしくなり、体調も崩し、彼氏の家族まで体調不良になり何かおかしいということで少し遠いが信用できる霊媒師にみてもらいに行ったからである。
部屋に入ってすぐに彼女の生き霊だと言われたそうです。
思いおこすと、記憶が飛んでいたり、気付いたらソファーに座ったままいつの間にか朝になっていたりとか、そんなことがありました。
あの車についてた白いモノは、実は車にではなく彼氏にしがみついている私だったのではないか…

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