携帯電話

匿名さん  2008/07/30 19:19「怖い話投稿:ホラーテラー」
「…~~~~~あ゙~~~~~」


A子は必死に勉強をしていた。


基本的な操作は簡単だ。すぐに理解できた。でも問題はそこじゃない。


A子が今学んでいるのは、携帯電話の「仕組み」について。


電波の周波数、着信音のデータ形式、通信速度、GPS機能その他…



難しすぎる!!無理だこんなの!!


着うたって何よ!?もはや電話じゃないじゃん!!


パケットって何??ポケットの仲間??


Flashにも対応してんの!?


うわ、YouTubeも見れるんだ…





いやいやいや。何やってんだ私。ダメだダメだ。


そんなこんなでB子にヘルプ。


「まずパソコンから始めたら?サイト作ってみるとかさ。」


「でもパソコンはもう時代遅れじゃん!!やっぱりいつも身に着けてるケータイじゃないと」



「何でアンタはわかんないのかねぇ~」



やって来たB子は、こうしてこうしてこうこう…と携帯電話をいじくる。




携帯はまず電源が落ち、にも関わらずLEDがせわしなく光り、けたたましい着信音のあと画面が真っ赤になり、最後にB子の声で


「殺す…」


そして電源がついたと思ったら「着信44件」の表示。



「すごい!!すごすぎる!!」


あまりのB子の技術に感動するA子。


「アンタねぇ~、今どきこれぐらいできないと」





「幽霊やってけないわよ」

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