アイドルK

匿名さん  2008/06/27 12:46「怖い話投稿:ホラーテラー」
アイドルKはあるイベントに出たときのインタビューに
こう答えました
「今、ハマってることですか?
 最近飼い始めた子犬が超かわいくて癒されてます
 私にとって、今
 応援してくれてるファンの人たちと
 同じくらい大切な存在です」

イベントが終わった後、同じイベントに出てた
同期のアイドルで友達のMが話しかけてきました。
「ああいうことは言わないほうがいいよ」
「え?なんのこと?」
「前に、あなたと同じこと言ってたアイドルがいてね
 ファンの人がペットの犬殺したらしいよ」
「え、なんで?なんでそんなことなんの?」
「ファンの人…ていうか犯人にとっては
 自分のアイドルがペットにとられた気がしたらしいよ」
「へぇー、気持ち悪い。
 でも私には関係ない、だってもともと犬飼ってないの
 いつも決められた、同じ事言うのつまらないから
 デタラメ言ってみたかっただけ」
 「呆れた」

それから数日後
Kは仕事で遅くなって家に帰ってきました。
玄関に入り靴を脱ごうとすると
足元にメモ用紙が落ちてることに気づきました。

 「    Kちゃんへ

   嘘ついちゃいけないな。
   子犬なんて飼ってないじゃない。
   でも安心して、代わり買ってきてあげたから。   」
 
Kは手紙の内容よりも
家がばれたこと、そして、家の中に勝手に入られたことに
恐怖を感じました
とりあえず今日はマネージャーに連絡して
どこか泊まる場所を用意してもらおうと考えていると
「キャン……」
と子犬の鳴き声のようなものが
部屋の奥から聞こえてきました
とりあえず、どんな犬なのかを見たくなり
電気をつけようと部屋の中に入りました
「キャン!キャンキャン!」
犬はますます、大きな声で鳴き始めました
そして、明かりつくとKの足元によってきたのは



首輪をつけた裸の中年男でした

「キャンキャン!……おかえり……キャンキャン!」

前の話へ

次の話へ