深夜のエレベーター

匿名さん  2008/06/18 15:23「怖い話投稿:ホラー テラー」
友達に聞いた話を思い出したので、投稿します。
確か有名人の話だったと思いますが。
初めての投稿なので、文が分かりにくい点は先に謝っておきます。


ある夜、Aさんの友達のBさん(男)がAさんに呼び出された。
深夜1:00だったのですが、暇だった為にBさんはAさんの部屋に行くことにした。

Aさんの家はBさんが今いる所から近いアパート。
Bさんはすぐにそのアパートに着いてエレベーターに乗った。
そのアパートのエレベーターは扉の所に窓が付いている型のものだった。

Bさんはエレベーターに乗って、Aさんの部屋がある5階のボタンを押した。

その時

小さな男の子がエレベーターに向かって走ってきた。

Bさんは
『こんな時間に1人でいるなんておかしいな?』
と思ったけど、あまり深く考えなかった。

エレベーターに乗るのかと思ってずっと待ってたが、男の子はエレベーターの手前で立ち止まって動かない。
『いいのかな?』
と思ったが、早くAさんの部屋に行きたいのもあってBさんはエレベーターを閉めた。

エレベーターが5階に向かって動きだした。

しかしその時、何故かエレベーターが2階で止まった。
深夜だから各駅停止になっていた訳ではない。

開いた扉の外を見たBさんは驚愕した。
1階で見たあの男の子がまたエレベーターの前に立っていたのだ。それもさっきより少し近付いたような感じがする。

Bさんは少し怖くなって急いで扉を閉め、5階のボタンを押した。

だが、また3階で止まった。
しかもあの男の子がもうすぐ自分の目の前まで迫っている。
うつむいているため顔は見えないが、それがまた恐怖心を煽った。

Bさんは無我夢中で扉を閉め、5階のボタンを押した。

『次止まったら絶対にあの子が入ってくる!!』
Bさんは扉を閉めるボタンを連打した。

すると、エレベーターは4階を通過して何も無いまま5階に到着した。

『よかった!』
とBさんは思ったが何かがおかしい。

扉が開かないのだ。

もぅとっくに5階には着いているのだが、扉が開く気配が無い。


そして。。。


窓から外を見たBさんは見てしまった。


あの男の子が下からBさんを睨んでいたのだ。


その時


エレベーターの窓が思い切り叩かれた。


男の子の手の跡がくっきりと赤く窓に残された。


そして、エレベーターの扉が開いた。


Bさんが外に出ると、そこにもう男の子はいなかった。


そして、エレベーターの窓に近付いたBさんは更なる恐怖を体験することになる。







その男の子の手の跡は、エレベーターの内側から付けられていたのだ。

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