ドッペルゲンガー(9)
67 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/02/04(土) 00:52:32 ID:kqA9kuyuO
何年か前の事。
当時仲良くしていたひよっこ女優さんに「今度のお芝居、観に来てね(はぁと)」と誘われた。
そのお芝居、ちいさな劇場で少人数でやるもので、仕事というより趣味に近いものだった。
観客が三十人も入れば満席という小劇場でのお芝居だった。
そのお芝居は正直あまり趣味では無かったんだけど、
友達以上恋人未満な関係でもあったので、最終日に観に行く事を約束した。
交わした約束に彼女も満足そうだった。
ところが当日、やむにやまれぬ事情があって、観に行けなかった。
当時、彼女は携帯を持っておらず、その日、舞台を終えて打ち上げに参加した彼女に連絡する事はできなかった。
ちなみに彼女は実家に住んでいたので、家の方に掛けるのも躊躇ってしまった。
(親父さんが怖い人なのだ)
翌日、彼女に会う機会があった。
謝ろうとすると、こちらの顔を見た彼女、
開口一番「昨日はありがとう!でも、折角観に来てくれたなら楽屋に顔出してくれたら良かったのに」と満面の笑み。
聞けば、開演前に舞台袖から見た所、
最前列にどっかり座っていたという。俺が。
俺自身かなり目立つ特徴があるし、彼女が見間違える可能性はかなり低い。
それに開場前にも他のメンバーが俺を見かけたというし…
しばらく嘘つき扱いされますた(´・ω・`)
他に実害は無かったが不思議な体験でした。