代償

745 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/10(日) 20:37:09.74 ID:IfN3oWY50.net

都内の大学を卒業後、そのまま就職した先がブラック企業で、 
心身共に疲れ切った俺は鬱になり実家へ戻った。 
地元は不景気でしかも田舎だったため、仕事はなかなか見つからないと思っていたが、 
たまたま親友が勤めている会社に退職者が出たため、 
紹介と言う形で入社することが出来た。 
小さな会社だったので、決して給料は高くはないが経営は安定性しており、 
残業や休日出勤はほとんどなく、有給も取得でき、 
そして何よりも人間関係に恵まれていて、末長く働ける理想的な職場だった。 
さらに嬉しいことに美人で優しく真面目な性格の彼女まで職場でつくることができた。 
その後、彼女と3年間の交際を経て婚約。 
俺と婚約者の彼女と猫1匹で同棲を始めて3ヶ月経った時に事件は起こった。 
結婚式まで2ヶ月を切った時ある週末、 
会社の仲の良いメンバー数人で車で1時間半くらい離れたところにある温泉に 
1泊2日の旅行に行かないかと誘われた。最初は俺も彼女も行くつもりだったが、 
俺は仕事でトラブルがあり珍しく残業が続いて疲れていたことと、 
猫の世話をすると言う理由で断り、 
俺を残し彼女と同僚3人が温泉に行くことになった。 
同棲を始めてから久しぶりの1人っきりの休日、 
何をしようか考えながらゴロゴロしていると1通のメールが届いた、 
メールの差出人はA女王様だ。 

何を隠そう俺はマゾだ、中学時代から女王様雑誌や小説を読みあさり、 
大学、独身時代と金を貯めてはSMクラブへ行き、 
女王様から調教を受けることにセックスよりも喜びを感じる筋金入りのマゾヒストである。 
もちろん、そんな性癖にコンプレックスを感じていたため家族や恋人、 
友人には一度も打ち明けたことはない。 
鬱で戻った地元には都会のようにSMクラブはなく、 
俺はネットやDVDをオカズにしては被虐欲をなんとか満たしていたが、 
心の中で燃えるMの血は抑えることが出来ず、 
SMの掲示板に書き込みA女王様と知り合った。 
A女王様は既婚者であったが、自身がSであることを誰にも打ち明けられないでいた、 
またプレイの嗜好や考え方もお互い近いこともあり、 
俺とA女王様はSMパートナーとして主従関係にあった。 

「今日大丈夫?旦那が飲み会で遅いから、もし出てこれるなら遊ぼうよ」 
そんなメールがタイミング良く届き、俺も今日は彼女が帰らず一人であることを告げた。 
「じゃあ、家に行っても良い?」 
普段はラブホを利用して調教を受けているが、 
今回は婚約者と同棲中の自宅での調教という、 
非日常なシチュエーションに俺はまずいと思ったが興奮し、その誘いを承諾した。 
A女王様と近くの駅で待ち合わせ、家に到着するといつものように調教が始まった。 

まずは跪きご挨拶、その後女王様に頭と顔を踏みつけられ、 
蒸れたパンストとブーツの匂いを嗅がせられる。 
そして首輪と手枷、足枷という奴隷の正装になると、 
四つん這いの体勢を命じられアナルに浣腸液が注入され、 
液が漏れないようにバルーン式の栓をされると、 
さっきまで女王様が履いていたクロッチに染みの付いたパンツを、 
猿轡代わりに口の中へと押し込まれる。 
もちろん、染みを口の中で綺麗に落とすまでは取ってもらえない。 
それから全身くまなく蝋燭を垂らされ、蝋で全身が染まった後は、 
蝋が完全に体から剥がれ落ちるまで鞭で打たれる。 
蝋が落ちると、アナルの栓を取ってもらいトイレに駆け込み排泄。 
浣腸で綺麗になったアナルをペニバンで犯していただきながら、 
オナニーの許可をいただき射精すると出した精子は俺の口の中に戻される。 
その後は女王様の舌奉仕奴隷や人間便器として使っていただき、 
足やアナルやま○こを女王様が満足されるまで舌で丁寧にご奉仕し、 
尿意を催された時は便器となり聖水を飲むのが大体の流れだ。 

そんな充実した調教の時間を終え、 
反省会として先程の調教をビデオカメラで撮影した動画をA女王様と鑑賞していると、 
突然ガチャガチャとドアが大きな音を立て開いた、 
そして現れたのは温泉にいるはずの彼女と同僚である。 
俺とA女王様は何が何だかわからず呆然としていると、 
「最低!信じられない!くぁwせdrftgyふじこlp!」 
完全に切れた彼女が声にならない声で叫び出す。 
どうやら、彼女は留守中に猫がどんなことをしているのかを観察したかったらしく、 
webカメラを付けていたそうだ。 
旅館で皆に愛猫自慢をしようと動画を開いたところ、 
縛られSMプレイをしている俺の姿が飛び込んできたということだ… 
その後、両家の親族が集まり緊急会議となり婚約破棄が決まった。 
彼女の最後の言葉は 
「普通の浮気だったら男の人だから、まだ大目に見れたかもしれないけど、 
そんな変態は何を考えているか分からなくて怖い、将来子供が出来た時に、 
子供まで変な趣味を持つんじゃないかと思うとあなたと一緒にいることは出来ない」 
だった。 

俺が失ったものと取った責任 
・美人で優しく大好きだった彼女 
・親、彼女、彼女の親、友人、同僚に性癖がバレる 
・親、彼女、彼女の親に俺の調教動画を見られる 
・もちろん会社にはいられなくなり退職 
・すぐに地元で俺の噂が広まり、親は恥ずかしくて家を売り払い引っ越し、俺とは勘当 
・A女王様の旦那とも不倫と言うことで泥沼に、もちろんA女王様にも捨てられる 
・結婚式のキャンセル代、彼女への慰謝料、A女王様の旦那への慰謝料等総額700万円 

身勝手な男の言い訳ではあるが彼女のことは本当に愛していた、 
ただ、普通のsexでは満足することができず、 
女の奴隷して扱われたいという性癖には逆らえなかったんだ… 
彼女も親も友人も仕事も金も失い、性癖にも悩まされて、 
きっと俺はもう一生普通には生きられないんだろうな…


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