気配


445 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/02/25(土) 22:50:46 ID:pbUp/B080
普段と立場が逆の、毛色の変わった話を一つ。
高校1年の夏休みが終わった頃だったか、ある友人が俺にこう言った。
「お前さ、目はどこについているんだ?」
「はぁ、何言ってるんだ?眼鏡の奥にあるだろうが?」
この友人とは中学3年からの付き合いだった。
出席番号の関係で、年初は俺の前の席になってしまう不幸な奴だった。
俺は当たり前の事として、いつも後から攻撃を加えていたので…。(苦笑)

で、奴が言うには、やはり悔しいので、俺に仕返しをしようとしていた、と。
小心者の奴は、後ろから俺を驚かせて溜飲を下げようと思った。
が、何度試みても成功しない、後一歩の所で俺が振り返るのだそうだ。
そんな事が1年以上も続き、悔しさで口走ってしまった言葉だった、そうだ。
そして、周りにいた奴らも友人の話に同意した。
結果、俺は後から驚かせる事が出来ない”奇人”とされてしまったよ。(苦笑)

それから暫くは友人達の間で”俺を後から驚かせる事を試す”のが流行った。
誰も成功せずに廃れて行った、寿命の短い遊びだったが。
それだけ意識させられていれば、誰だって気配に気が付くだろうに…。

しかし、本当に”俺を後から驚かせる”事って出来なかったのか?
例えば件の友人が、どれだけの回数を試みて失敗しているのか?
それ以外の人の話も含め、俺には知る由もないからなぁ…。
ただ、確かに”知人から声を掛けられた”記憶って、当時はあまり無かった。
(街中とかで知人に会っても、概ね俺の方が先に気が付く)
高校の途中までは変な勘が冴えていた、とでも言うしか無いのだろうけれど。

今はただのオッサンに過ぎない俺だが、一部の友人達のエニグマなのかもな。

446 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/02/25(土) 23:18:44 ID:jdF6BdyZO
>>445
オカルトネタは一切信じないんだが、
いわゆる「視線を感じる」って何なんだろうね仕事中にジッと女の子の背中を見てて、しゃべりかけようとしたら、
「今見てたでしょw背中のここら辺に思いっきり視線を感じた」
なんていうんだけど。

448 :本当にあった怖い名無し :2006/02/25(土) 23:29:10 ID:KL1TkPtf0
ああ、俺もそれ。
友人とか誰かが何かしようとしても、直前に気づく。
突然死角から友人にふざけて攻撃されても、
勝手に身体が反応してくれる。
気配を感知する力が鋭いのだと思う。
でもさあ、たまに、「あ、誰かいるな」って思って振り向いても、
誰もいないんだよ。
強烈な気配はするのに、何でだろうな。

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