私の声

691 :私の声[sage] :2006/01/16(月) 21:38:11 ID:iEDDVp3j0

1ヶ月くらい前、幽霊なんて信じてない両親が経験した話。
ある晩、いつものように母がお風呂にお湯を入れに行った。 
ところが程なくして「Hちゃん(私の名前)! Hちゃん!!」と、今まで聞いたことがないような大声で呼ばれた。 
(私は自室にいた) 
なんだよ一体、と、めんどくさがりながら返事すると、「やっぱり部屋にいるの!?」とわけのわからんことを言う。

「お風呂にお湯入れようと、洗面所のドア(洗面所が脱衣所になって風呂場につながってるつくり) 
開けた瞬間、『ひあああ~』ってふざけてるような声がしたんだよ。 
それがHちゃんの声だったから、てっきりHちゃんが悪戯してるのかと思って。 
でも風呂場にいないのわかってたし……」

母は、生まれて始めて聞いた「得体の知れない声」が怖くて、お湯を入れることもできず、慌てて逃げてきたそう。 
父とふたりでばかばかしいと笑い飛ばしてみせたが、その晩は怖がる母にせがまれて、何年ぶりかに一緒に入浴した。

数週間後の日曜日。 
夕方、父が犬を洗うためにお湯をためようと、洗面所のドアを開けた、らしい。 
私が聞いたのは「おい、確かになんかいるぞ、あそこ」と言いながら、風呂場から逃げてきた父の言葉だった。 
「洗面所のドア開けたら『ひああああ~』って声した。Hの声にそっくりだった」 
ほらね、と怖がりつつも得意がる母。自分の声にそっくりだと言われて、なんだか不愉快な私。 
なにより、普段から幽霊なんて興味すらない両親がそろって同じこと言うのが不思議だった。 
特に父なんて、そういうの鼻で笑うような性格だし。
その晩もまた、怖がる母に頼まれて、母娘入浴するはめになった。 
それっきりその声はしていないので、私自身は聞いていないままだ。 
つーか、なんで私の声なんだよ。

長文&文章下手でスマソ。

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