近道

117:(1):2006/03/21(火) 15:00:45 ID:sAcpgLaC0

昨日深夜遅くまで友達の家に入り浸ってた。 
で、3時すぎに「そろそろ帰る」と言ってチャリで帰ってきたんだけどそのときの話。 
友達は泊まっていきなよと言ってくれたんだけどなんとなく帰りたくなって断った。 
(今思えば泊まっておくべきだったorz) 
外に出たらかなり寒いのに気づき、早いとこ帰ろうと思ってチャリをとばした。 
家への帰り道は、「遠回りだが比較的明るい大きな道」と「近道だが暗い細い道」 
の2つがある。 
いつもは夜遅くなったら暗い細い道は避けて、遠回りしてでも明るい大きな道を 
選んで帰るんだけど、昨日は疲れていたし、寒いしで早く家に帰りたかった。 
というわけでついつい近道の方を選んでしまった。 

その細い道に入ると約40メートル前方の所に女の人が一人歩いていた。 
OLっぽい格好だったので残業かな?と思い、内心「この道にいるのは自分ひとり 
じゃない~」とほっとしていた。というかラッキーとさえ思った。 

人が遠くで歩いているのを見た時、時々その進行方向が分からない事ってありま 
すよね?その時も、始めは自分が進む方向と同じ様に女の人も歩いているのか 
と思っていた。でもよくよくみると顔がこちらを向いているのが分かった 
ので、そのうちすれ違うだろうなーと思った。 
すれ違ったらその女の人ともお別れか、また1人でこの道怖いな~と 
心の中で勝手に残念がっていたのだが、なかなか距離が縮まらない。 

変だな。と思った。 
あれ?やっぱりこっちに向かって来ているんじゃなく、向こう側に 
歩いて行っているのか?顔だと思っていたのは実はベージュのマフ 
ラーだったりして・・・いや、でもマフラーなんかしてないか・・・ 
やっぱこっち向いてるよなぁ・・・ 
20メートルくらい近づいたときぞっとした。 
足は向こう側に歩いて行っているのに、顔はこちらを向いている。 
顔は真っ直ぐ前を向いている。 
視力が悪くて本当によかった。顔は目・鼻・口が分かる程度で表情などはっきり見えなかった。 
前につんのめるほどブレーキをかけ、方向転換し、来た道をもどり、大きな道で家に帰った。 

当分近道はできそうにない。以上です。 



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