美食家

320 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/10/29(月) 18:24:44.29 ID:VJXVxKMd0

俺は会社で会長付きの秘書になった 
この人は忙しい人で、俺の仕事はスケジュール管理や航空券などの手配 
かなり長時間専務について歩いてるんで家に帰る間がほとんどないくらいだ 
ただ会長は気さくな人柄で、それほど気を遣うこともないし 
俺を気に入ってくれているような感触がある 
キツイ仕事だが給料はいい
何より会長は名うての美食家で 
接待はもちろん普段の食事も超一流料亭ばかりで 
俺もご相伴になるから舌が肥えたし体重も増えた 
ただしそういうときには運転手を兼ねている場合も多いから 
酒が飲めないのがちょっと残念だけどな 

ある夜、接待の帰りに寿司屋に寄った 
といっても普通の店ではなくてかなり怪しいマンションの一室で 
よく非合法カジノなんかが入ってるような作りになっている場所だが 
ただの寿司屋であればちょっといぶかしい
そこのカウンターで高級ネタをいくつかつまんだあと 
会長が冷酒のグラスを片手に 
「君ねえ、人間の体で役に立ってない部分ってけっこうあるよね  
わたしなんか風呂に入って石けんで体を洗うときによく考えることがあるよ 
この部分って何の役にたってるんだろうかって」 

何が言いたいのかわからず俺が黙っていると会長は続けて 
「たとえばさ、男にとって乳首って何か意味があるもんだろうか 
授乳するわけじゃないし、性感もそんなにあるわけじゃない」 
「そうですねえ・・・」と俺が曖昧な相づちを打つと
「そう思うよね、やっぱり どうだい君の片方の乳首をわたしに売らんかね ○○円で」 
その金額は俺の年収をずっと超えていたので冗談だと思って 
「そんなにいただけるんなら喜んで売りますよ こんなもの」とつい言ってしまった 

そしたら会長がカウンターの店長に目配せして 
「いいんだって、いいんだってじゃあいただいちゃおう」 
するとカウンターの奥から白衣を着た屈強な男が二人出てきて一人が俺を羽交い締めにした 
ものすごい力で抵抗することができない
そのうちもう一人が俺のワイシャツをはだけメスのようなもので下着を切り裂くと 
右の乳首周囲に細い針の注射を打ち込んだ 
会長が「今の麻酔はねえ局所でもよく効くからね 痛みはほとんどないよ」そう言うと 
ややしばらくして男がメスで乳輪というのかその部分から薄く俺の胸の肉をそぎ取り
・・・ここまで書けばもうわかるだろうが 
それは寿司ネタになって二口で会長の腹に収まった 
傷口には透明なフィルムのようなものが貼られ、化膿止めの注射もうたれた 

会長は「最新技術の治療だから何も心配することはないよ フィルムは治癒すれば自然にはがれるし 
・・・今の医学はすごいよね 指なんかだって誰も義肢だとは気づかない」 
そう言って左の小指を外して見せた 
「この小指がどうなったかもうわかるよね」と会長が聞くので 
呆然としていた俺は我に返り「・・・・・食べたんですね」と答えると
会長は慈愛に満ちた顔で微笑んだ 
「この代金は給料と一緒にふりこんでおくからね それからこのことは誰にも言っちゃだめだよ 
ここの人たちはホントは怖いんだから」 
何とか気を取り直した俺が「死体を手に入れてそれを食べる方がずっと安上がりじゃないですか」 
と聞くと「いやあ、自分を食べる それから知り合いを食べるというのがいいんだよ 
死体も何度も食べたけどやっぱり全然違う」 
会長はそう言うと「ところで君は独身だったよね じゃあチンコは必要だね 
ただ・・・チンコなら○○円払うよ 君ら庶民なら一生不自由なく暮らせておつりがくるだろ 
・・・どうだい その気になったらいつでも言ってよ」と俺の股間に手を置いた 

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