彼女~続き~

明さん  2008/04/21 09:06「怖い話投稿:ホラーテラー」 
A氏はアパートを借り、暫くは平穏な日々をおくっていた。しかし、その暮らしは一ヶ月も続かなかった。夜仕事から帰ると、ドアに卵やら残飯らしき物がちりばっていた。この時はただの悪戯か?と思い気にも止めなかった。でも、毎日の様に同じ事が繰り返され、仕舞いには綺麗にラッピングされた動物の死骸が置かれていた。この時A氏の脳裏に加奈子の事が浮かんだ。しかし、以前同棲していた家からは大分離れた場所に家を借りたし、ここに住んでいる事はごく一部にしか知らせていない。A氏は考えとも仕方がないと思い、ドアの前に散らばっている物を片付けた。次の日から会社帰りに誰かにつけられる様になった。歩いても、走っても距離はひろがらない。それから三日後、その日はつけられている気配はなくA氏は立ち止まり、安堵ため息をつきまた歩きだした。
暗がりのなか歩いていると、前に立つ電柱明かりの下に人が立っていた。近付くにつれて女だと確認できた。はっきりとは聞き取れないが、なにかぶつぶつ呟いていた。A氏は怖くなり、早くその場を立ち去りたい一心で走った。しかし電柱に居た女も凄い速さで追いかけてくる。しまいには、A氏に向かって何かを投げてきている。A氏は怖くて声すらも出せない。
その瞬間何かに躓いてA氏は道に倒れてしまった。シメタ!と思ったのか、女はA氏の上に跨がり口をこじ開け、無理矢理何かを詰め込んだ。その後女は素早く去って行った。A氏は涙と鼻水を垂らしながら、口に入っている物を吐き出した。ニュチャニュチャしている。肉の様な感触だった。月明かりのしたA氏は吐き出した物を確認した。
吐き出した物の中には、人間の指と思われるものや、何かわからないもの、袋に入っていた紙が出て来た。恐る恐るA氏は袋から紙を取り出した。
『ごめんなさい。今まで貴方に食べさせて居たのは元カレです。早く忘れたくて。許してください。加奈子』
それを呼んだA氏は気を失いそうになりながら警察に電話をいれた…
何日も捜索をしたが加奈子を見つけだす事は出来なかった…
と言うお話でした。
続きを期待してくださつた皆様
面白くなかったらすいません…

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