花屋の婆さん

538 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/05/11(日) 22:46:28.51 ID:bVwyKhiq0.net

今日は暇だし母の日ってんで花でもプレゼントしてやるかと 
気まぐれで近所の花屋に行ってみた。 
その花屋は俺が物心ついた頃からあるが入ったことは無い。 
店の前に立ってみるとなんか薄汚れてて暗い店だった。 
とりあえず周りを見渡して 
「え~とカーネーション、カーネーションはっと?」 
と探していると奥からばあさんが出てきた。 
腰が90度曲がって顔は皺だらけで目が開いてるかどうかも分からない 
80?いや90歳位かもしれない。 
「カーネーション無いんですか?」 
と聞いてみたが返事は無い。 
まあ年寄りだし耳が遠いかもなともう一回大声で 
「今日は母の日ですからカーネーション欲しいんですけど!」 
そしたら「そんなものはここには無い!」と半ギレで怒鳴られた。。 
凄いしゃがれた、新聞紙を思いっきりグシャってしたような大声で。 
はあ?いくら年配でも客にそんな態度かよ?もういいわ、どうせ暇つぶしだし。 
「そうですか、じゃあいいです」店を出ようとしたら、 
「他の花でもいいんか?」さっきとは違う妙に通る声で引き止められた。 
俺は「まあなんでもいいと言えば良いですけど」 
と言った途端、そのばあさん「本当か?本当になんでもいいのか?」 
念を押してくる。 
「俺もよく知らないし、花ならなんでも良いですよ」 
するとばあさん、皺だらけの顔を更に皺くちゃにしてニヤリと笑った。 
その顔の皺の奥の目が一瞬見えたが、なぜか背筋がゾクリとした。 

「ちょっと待っての。用意するから」そのばあさんは店の奥に引っ込んだ。 
1時間位待ったが出てこない。 
なにやってんだ?本当どうでもよくなった俺は 
「もう帰りますよ!」 
店の戸をピシャリと閉めて、なんなんだよもう!ムカつくなあとブツブツ言いながら帰った。 
母に花屋の事を話すと 
「あらおかしいわね、あそこのおばあさん亡くなってしばらく経つはずだけど?」 
俺は「いやたった今会ってきたよ」 
「そう、じゃあ親戚でも来てたのかしら?ハナさんの入るお墓で揉めてたらしいから」 
・・・「ばあさん、ハナさんって言うんだ」 

その時、2階の俺の部屋から何か聞こえた気がした。 
「今なんか聞こえなかった?」 
母は「別になんにも?」 
気のせいか?いやまた聞こえた。 
「ここでええんかいの」 

俺はダッシュで家を出て今ネカフェで震えてる。。。


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