賢者の石

484 :本当にあった怖い名無し :05/03/12 10:53:40 ID:kcGr2qJq0

昔、リア厨の頃、とある山の中で友達2人とエアガンで、サバイバルゲームをしてたのね。1
人が鬼になって、残り2人を森で追いかけて、BB弾を相手に狙撃して当てたら鬼と交代っていうゲームやってたんだけど。

オレが鬼になって友達探しまわったけど、全然見つからなくて、しばらく気配を殺してやつらが通りそうな所で、隠れて待ってたんだよ。

そしたら、いきなり肩をポンポンと叩かれたから、オレはビクッ!っとして振り向きざまに、弾を相手の太ももに打ち込んでやったわけ。
そしたら、なんとそいつはオレの友達じゃなくて、三角帽をかぶった白雪姫に出てくるような、小人のジジイなわけ。

身長は1mぐらい。そんなチビだから、反射的に太ももの辺りを狙って撃ったのに、弾はジジイの肩に当たったらしくて、凄い剣幕で怒られたよ。
危ないもので、森の中で遊ぶなとか言って。

オレはひたすらジジイに謝ってたら、最後には結構優しくなってきて帰り際には、オレに「○○の石のカケラ」とかいうドラクエのアイテムみたいな名前の小石をくれたんだよ。
でも、○○の部分がどんな言葉だったのか今一、わからないというか、聞きなれない言葉だったんで、思い出せなかったんだ。

つい最近まで。で、この前にハリポタシリーズで、賢者の石ってのがあっただろ?
それのCMがテレビでやってる時に、あ!これだ、これ!ってつっかえていた喉の小骨が取れたような快感でさ、昔もらって机の引きだしの奥にしまっていた石を探したんだ。
そしたら、それがどこを探しても見つからないって落ちなんだけど、あの不思議な色の石の事は今でも良く憶えてる。

大きさは小さくて、だいたい碁石の半分ぐらい。色はくすんだ銀色で、角度によっては緑や紫に見える。
重さは、大きさの割には重かった。ジジイがカケラを弱った生き物に飲ませろとか言ってたので、
胡散臭いと思いながらも、当時死にそうだった12歳ぐらいの金魚の水槽に、端っこを砕いて粉にしていれたら、その後、もう20年ぐらい生きた。
しっかし、どこに行ったのかなぁ、あの石は。

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