竜神様

344 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :02/11/27 05:45

漏れの消防の頃の話 
消防3~4年位だったかな?の夏休み中のある日、村の行事で山の神様に 
お供え物を納めるみたいな、ささやかな儀式みたいなのがあったのね。 
山っつても400m位のどこにでもある里山なんだけど。 
村から少し上った、山全体が良く見える高台が会場で、漏れらガキ共は 
ただで飲み食いできるってんで10人くらい居たかな。大人は20人位。 
それで神主さんが来て「かしこみかしこみ~」ってやってたわけ。 
天気は曇りだった。そうしたら何か山頂から右下、稜線に沿って一本 
の黒い筋が出てきたのね。大人達も「何だ?あれ」ってザワザワしだして 
「竜神様だよ、竜神様」って口々に言い合っていた。 
漏れもポカーンって見てたんだけど、あれは….確かに竜に見えた…… 
それはほんの数分で風に流されるようにスーっと消えてった。 
気象の悪戯によるものだったのか何なのか未だに分からない。

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