おどって

42:本当にあった怖い名無し:2009/08/11(火) 18:10:41 ID:AV41P8YN0

一年くらい前に誰かがテレビでしゃべってた話 

ある女の子が夢を見ていた 
夢の中で女の子は家の階段を登ってる 
すると誰かに足を掴まれた 

振り向くと皺くちゃの顔した老人が物凄い形相で 
「あああって!、あああって!」 
と、わけのわからない事を喚いてる 
女の子はそこで目が覚めた 
気持ち悪い夢だなって思いながら台所に行くと、
母親が喪服姿で慌ただしく朝食の準備をしている 

「ほら、あんたも早く準備しなさい!」 
どうやら親戚の通夜に行くらしい 
軽く朝食をとって通夜に行くと、線香をあげるよう母に言われた 
座敷に行き、遺影を見た瞬間驚愕した 

なんと夢に出てきた老人だったのである、そのことを親戚の人たちに話すと 
「○○ちゃんは覚えてないだろうけど、あのおじいちゃんに
バレエシューズ買って貰ったり可愛がられてたのよ」 
「ちょっと遊びに行ったのかもね」 
という事を言われた 

そう言えばずっと前バレエを少しやっていた記憶がある 
ひょっとしたら 
「おどって!おどって!」って言っていたのかも 

その日の夜、また同じ様な夢を見た 
同じように足を掴まれ 
「あああって!あああって!」と喚いている 

女の子は 
「ごめんねおじいちゃん・・・、私もうバレエやってないの、本当にごめんなさい・・・」 
と言って、冥福を心から願った 

しかし、その老人はまったく聞く耳持たずに 
「あああって!あああって!」と喚き続けてる 
女の子は困惑しながらも、老人の言葉を聞き取ろうと試みた 
「あああって!」 
「ああわって!」 
「かわって」 

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