「とん」

146 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :02/01/28 12:45

代々猫を飼われているご家庭ではよくある話かもしれません。
我が家でも代々猫を飼っておりまして、今の猫の先代は雄の黒猫 
でした。この猫、蓋の開いた洗濯機の上に器用によじ登り、洗濯機 
の水流がぐるぐる回るのを眺めるが日課でした。 
さんざんこの「ぐるぐる」を堪能したあとは、洗濯機から飛び降りる 
のですが、着地の瞬間の『とん』という足音が、この猫が死んでか 
らもしばらく間、毎朝聞こえていました。

はじめは気のせいかとも思ったのですが、家族全員が一緒に聞い 
たこともありますし、その後飼った新しい猫を抱いているときにも聞 
こえた事があるんです。 
毎朝洗濯機のモーターの音に混じって聞こえる、『とんっ』と軽い足音 
は、まぎれもなく先代の猫だろうというのが家族全員の意見でした。

怖い話では全然ないんですが、後にも先にも霊現象っぽいのって、こ 
のエピソードだけなんです。私は「あーまたぐるぐる見てたんだなぁ」 
とちょっと切なく思いつつも、少しだけ不思議な感じで聞いてました。

前の話へ

次の話へ