腕時計

289 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :01/11/19 23:55 

10年ほど前のはなし。 
父親が癌で入院していて、ついに昏睡状態に。
家族はもちろん父親に普段とてもかわいがってもらってたイトコも病室に来ていた。 
夜半過ぎ、父は息を引き取った。 
しばらくしてボーゼンと腕時計を見る。 
しかし腕時計は父親の死亡時刻で止まっていた。 
イトコに時間を尋ねると、彼の時計も同じ時刻で 
止まっていた。2つの時計とも、入学祝いにと 
父から贈られていたものだった。 
今、思い出しても不思議な気持ちと、 
深い悲しみに襲われる。

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