ついていく

463 名前:東東京市 :02/08/10 06:18
オカダヤってどこだろう?
441はどこなんだろう?

ほんのり怖いっつーか、何つーか。
小説で読んだのか、何なのか全く忘れたけどおぼろげに覚えてる話。

ある外国の山小屋で、2人の男が些細なことから喧嘩になり、
1人がもう1人を殺してしまった。
殺してしまったほうは、殺すつもりはなかったのでしばらく呆然
としていたが、正気に戻ってあわてて身支度を整えだした。

幸いそのとき山に入っていたのは2人だけ。
とにかくこの場所から離れなければ。
と、突然声が聞こえた。
「俺はどこまでもお前についていくぞ。」
驚いて死体を見るが、もちろん身動き一つしていない。
脈を確かめてみたが、もちろんなかった。

こいつ、死んでいるはずなのになんでしゃべるんだろう。
怖くなった男は死体を埋めることにした。山小屋から少し離れた
ところに穴を掘り、男を埋め、元通りに地面をよくならす。
終わった頃にはすっかり暗くなっており、安全に下山するのは
難しいと思われた。仕方ない、明日朝一番で山を降りよう。
男は山小屋で寝る準備についたが、なかなか眠れない。

ようやく眠りにつこうかとしたそのとき、
「俺はどこまでもお前についていくぞぉ!!!」
山小屋の外からの声にもかかわらず、男にははっきりと聞こえた。
男は目をつぶり、身を丸め、必死に自分に言い聞かせた。
声が聞こえるわけがない。自分は精神的にまいっているだけなの
だと。そうしているうちにあまりの疲労のせいか、男はいつしか
眠ってしまった。

次の日男が目を覚ますと、日がかなり昇っているようだった。
男は大急ぎで身支度を整え、下山の準備をした。
その作業中にも昨日のことが頭をよぎった。
男は迷った挙句、最後に死体を生めた場所を確認することにした。

恐る恐るその場所に行ってみると、

特にかわりはなく、男が立ち去った後のまま。
男は自分の取り越し苦労に苦笑した。やはり昨日は精神的に
やられていたのだ。
男は下山し、日本に帰国した。
殺された男のほうは山中で行方不明になったとして捜索されたが、
発見されることはなかった。
もう何年も前の話だ。 

「ちょっと怖い話だろ。」と同僚はその話を締めくくった。
私はあいまいに返事をした。
彼の話の途中からあるものが気になっていたのだ。
その白いものは彼の周りをチョコチョコ動いている。

私の視線に気づいた同僚は言った。「ああ、これ?家の床に落ちてたん
だけど、何の動力もないのに動いてるんだよ。面白いからヒモつけて
持ち歩いてるんだ。」

よくよく見ると、何か骨の破片にも見えないこともない
それは、いつまでも止まることなく彼の前を行ったり来たりしていた。


原作のほうがもっと怖い(不思議な?)味わいのはず。
原作者の方スミマセン。
連続カキコスミマセン。 

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