修道院長

906 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/23 02:03
修道院長の話

 ある田舎でのこと。
 その地方の修道院長は金に汚く横暴で、聖職者にあるまじき行為を行っていた。
人々は恐れ憎んでいたが、その地方の領主は信仰心の厚いお人よしのうえに
城から滅多に外出しない世間知らずな人物だったので、院長にいいくるめられて真相には気づくことはなかった。
そのような状況で院長はますます調子にのり、人々は生きた心地がしなかった。
 しかし、ある日。
領主が急な病で床につくと、そのまま帰らぬ人となった。跡取りがいなかったために
いとこにあたる人物が領地にやってきた。最初は院長も大人しくしていたが身についた悪徳はそう簡単にぬぐいされない。
すぐにぼろがでた。そして今度の領主は詭弁に誤魔化されるような単純な人物でなかった。
 そして怒ると手のつけられない人物だった。命じて院長を捕らえさせると地下室で拷問にかけ、自白を引き出すと
両足の膝から下を切断させた。四つんばいになって声にならないうめき声をあげる院長。凄惨な光景を見下ろすと、領主は冷たい声でいった。
        「こやつを×××の森へ放り出せ。」
 それからその森は誰も近寄らない森になった。やむをえない理由がありその森を通り抜けるときには人々は早足で馬を走らせるのだった。
何故なら、四つんばいになった修道院長が「何か食べ物をくれ!」といって追いかけてくるからだ。

子供の頃ばぁさんから聞いた話です。(森の名前は忘れた。)
もっと夢のあるはなしをしてほしかったっす・・・そしたらオカ板にはきてなかったかも。
まぁ、「四つんばいになっておいかけてくる系の話」っていうのは、よその国の違う時代にもあったのねーってことで。 

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