動物小屋

651 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/07 11:29
20年ほど前、私がまだ小学校低学年だった頃の事です。
私の家は田舎で、通学路もまわりがほとんど田んぼと畑だったんだけど、所々にクワとかカマとかが置いてある小屋がたってた。
ある日一人で下校していた時に、ある小屋から変な音がしていたんで、立ち止まって耳をすました。
なんだか動物(鳥?)がたくさんいるような、「ギィッ」とか「グエー」とかいう音だった。
小屋とは10~20mくらい離れてて確かめようと思えばできたんだけど、なんとなく怖くて。
でも背を向けて逃げるのも怖く、しばらく小屋を見つめて立ちすくんでた。
どのくらいそうしてたか分からなかったけど、ふいに名前を呼ばれてビクッとしつつ振り返ると、友達の兄貴が立ってた。
ほっとして、小屋のことを指差しつつ話すと、友達の兄貴は、「わっ!」と大声を張り上げて、小屋に石を投げた。
石は小屋の壁に当たった。すると小屋から大小の黒い鳥や動物が、ばっと小屋の裏にある山に逃げた。
「なんでもなかったなあ」
と兄貴はいって、私も「ただの動物のたまりばだったんだ」と思って二人で帰った。

次の日の集団登校の時、その友達の兄貴に
「昨日の動物はすごかったねえ」というと、
兄貴は「動物?何にも出てこなかったろ。」といった。
兄貴は動物の鳴き声も聞こえなかった、といった。
その日は友達5~6人で帰り、小屋のほうは見なかった。
家に帰ってこの話をしたら、曾祖母に「化かされたんだ」といわれ、みんなに笑われました。

えーと、ほんのりとも怖くないな、ゴメン 

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